病院指標公開

病院指標について

病院指標とは、医療の質を数値で示し客観的に評価を行うものです。
当院では、DPCデータから全国統一の定義と形式に基づいた指標を作成し、年度毎に情報公開を行っています。


  1. 令和4年度 屋島総合病院 病院指標

    1. 年齢階級別退院患者数
    2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
    3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
    4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
    5. 脳梗塞の患者数等
    6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
    7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

    【更新履歴】2023/9/27 掲載開始

    年齢階級別退院患者数

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    年齢区分 0代 10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代 90代 不明
    患者数 107 38 108 146 189 270 557 1063 933 305

    年代別で見ると、20代から70代まで、年齢に比例し増加しており最大値は70代の「1063」となっている。香川県における人口ピラミッドで見ると、最も多いのは70代前半(令和2年10月1日国勢調査より)であり、今後も70代の患者数がさらに増加することが考えられる。

    診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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    内科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 183 2.23 2.64 0 68.57  
    060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 138 8.7 8.94 2.17 75.91  
    040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 65 21.38 21.11 12.31 85.95  
    110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 51 14.31 13.61 1.96 80.84  
    060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 40 5.98 5.7 0 61.35  

    内科で最も多い症例は、大腸良性腫瘍に対する内視鏡的治療です。
    次に多い症例は、胆管(肝内外)結石・胆管炎です。胆石などが原因で胆管に炎症が起こるため、内視鏡的に胆道にチューブを留置する、胆石を除去するなどの内視鏡的手術の治療を行っています。
    3番目に多い症例は誤嚥性肺炎です。高齢者の場合は唾液の誤嚥で肺炎になることも多く、高齢で重症化するほど入院期間も長くなっています。
    4番目に多い症例は、尿路感染症です。抗菌薬を投与し治療を行っています。
    5番目に多い症例は、ウイルス性胃腸炎です。下痢などの症状がありますが、7日前後の入院期間です。

    外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)ヘルニア手術鼠径ヘルニア等 85 6.13 4.59 0 70.78  
    060335xx02000x 胆嚢炎等腹腔鏡下胆嚢摘出術等手術・処置等1なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 33 9.97 6.93 0 61.45  
    060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)腹腔鏡下胆嚢摘出術等 23 7.48 6.07 0 56.7  
    090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1 なし 22 8.91 9.99 0 69.64  
    060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 17 6.12 5.32 0 39.82  

    外科で最も多い症例は鼡径ヘルニアです。手術目的での予定入院が大半を占めています。
    次に多いのは胆嚢疾患です。患者さんの経過の一例として、手術前日に入院、手術後は4〜5日で軽快退院となることが一般的です。
    最近では内視鏡下での手術に力を入れており、胆石症への手術をはじめ、結腸・直腸切除や胃切除に対しても腹腔鏡補助下での手術が増加しています。

    整形外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。)人工関節再置換術等 171 35.64 22.44 1.75 74.9  
    07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。)人工関節再置換術等 148 31.78 20.14 1.35 69.4  
    070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。)腰部骨盤、不安定椎手術なし手術・処置等21あり 43 2 2.62 0 71.51  
    160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)手術なし 41 32.22 20.09 0 82.88  
    160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。)腱縫合術等 41 42.39 13.19 0 38.24  

    整形外科では、変形性膝関節症や変形性股関節症に対する人工関節置換術の症例が多く、上位1位・2位を占めています。
    3番目に多いのが脊椎疾患に対する脊椎造影検査での入院です。通常2日間の入院を予定しています。
    次に多いのが胸椎や腰椎の骨折です。高齢者の方が転倒等を契機に受傷することが多くなっています。
    膝の前十字靱帯断裂や半月板損傷といったスポーツ外傷に対しては、関節鏡視下手術を行っています。当科ではスポーツ医学センターと人工関節センターからなる屋島関節外科センターを併設しており、関節鏡視下手術や人工関節置換術が多いことが特徴です。

    小児科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)手術なし手術・処置等2なし 55 6.67 6.13 3.64 0  
    140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満)手術なし手術・処置等2なし 12 8.83 11.01 0 0  
    060380xxxxx00x ウイルス性腸炎手術・処置等2なし定義副傷病なし 10 2.9 5.53 0 2.2  
    180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。)定義副傷病なし 10.47  
    0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満)手術なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 5.76  

    小児科では、低出生体重児や新生児黄疸、新生児呼吸障害などの低出生体重に関する症例が最も多くなっています。随時、症状の経過に留意し、重症化の可能性があると判断すれば、早急に高度急性期病院へ転院を行っています。
    また、ウイルス性腸炎・肺炎の症例も多く、RSウイルスによる肺炎や、特に冬にはノロウイルス・ロタウイルス等による腸炎の症例が増えます。いずれの疾病も熱性けいれんや脱水などの合併症を起こす場合も少なくないため、原疾患だけでなく合併症についても留意して診療を行っています。

    産婦人科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 手術なし 18 15.33 20.78 11.11 29.44  
    120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり 14 10.07 8.07 0 70.57  
    12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2 なし 13 4.08 3.02 0 44.23  
    120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 12 10.5 9.27 0 45.33  
    120150xx99xx0x 妊娠早期の出血 手術なし 定義副傷病 なし 12 10.83 9.86 0 29.83  

    産婦人科で最も多い症例は切迫早産です。入院のうえ子宮収縮抑制剤を使用し、安静治療を行います。
    次に、生殖器脱出症に対する手術目的の症例が多くなっています。子宮脱や膀胱瘤などの骨盤脱出症は、更年期以降の女性に多くみられる疾患で、手術等で治療しています。
    子宮高度異形成、早期子宮頸癌・体癌の入院症例も多く、子宮頸部(腟部)切除術を行っています。
    また、子宮筋腫や子宮腺筋症などの子宮の良性腫瘍が一定以上の大きさに増大した場合は、子宮全摘術や腹腔鏡手術を施行しています。
    妊娠初期の切迫流産に対しては、入院のうえ子宮収縮抑制剤を点滴するなど、さらなる安静治療を行っています。お母さんが安心して妊娠経過を過ごし、出産を迎えられるようサポートしています。

    耳鼻咽喉科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 82 6.48 4.79 0 62.32  
    030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 18 6.78 5.69 0 39.67  
    030390xx99xxxx 顔面神経障害 手術なし 17 10.35 8.81 0 62  
    030428xxxxxxxx 突発性難聴 13 9.77 8.56 0 61.92  
    030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 10 10.8 6.23 10 62.2  

    耳鼻咽喉科の入院症例は、前庭機能障害(めまい症)が最も多く、続いて扁桃炎が多くなっています。慢性の扁桃炎に対しては、疾患の状態や患者さんの御希望に合わせて、後日に手術を行っています。
    また顔面神経麻痺については、後遺症の予防目的にリハビリも行っております。

    眼科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 23 2 2.63 0 71.32  
    020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 12 2 4.67 0 74.33  
    020150xx97xxxx 斜視(外傷性・癒着性を除く。) 手術あり 3.11  

    眼科では白内障に対する手術の症例が最も多くなっています。

    皮膚科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    080020xxxxxxxx 帯状疱疹 23 6.91 9.25 0 68.7  
    080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし 13 8.85 13.5 0 61.62  
    080110xxxxx0xx 水疱症 手術・処置等2 なし 28.56  
    080080xxxxxx0x 痒疹、蕁麻疹 定義副傷病 なし 4.66  
    161000x199x0xx 熱傷・化学熱傷・凍傷・電撃傷(Burn Index10未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 12.46  

    皮膚科では、帯状疱疹に対する治療が最も多くなっています。ウイルスにより引き起こされ、一般に身体の左右どちらか一方にピリピリした痛みと、赤い斑点、水ぶくれが帯状にあらわれるのが特徴です。抗ウイルス剤の点滴を行い、約1週間の入院です。
    次いで、急性膿皮症の症例が挙げられます。これには蜂巣炎(蜂窩織炎)などが含まれ、主に抗生剤の点滴治療を行います。

    泌尿器科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病 なし 35 5.14 5.29 0 57.29  
    110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 28 2.29 2.45 0 74.68  
    110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 21 17.24 11.77 14.29 74.81  
    110070xx03x20x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 20 7.2 6.66 0 78.7  
    11012xxx03xxxx 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 12 2.67  2.49 0 59.92   

    当院の泌尿器科では、上部尿路疾患の患者さんの治療が最も多くなっています。尿管鏡を使用し経尿道的に結石除去治療を行います。体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(ESWL)を行う患者さんもいらっしゃいます。
    次いで多いのは前立腺癌の疑いのある患者さんの検査入院です。針を刺して採取した組織を観察し、癌であるかどうか観察します。1泊2日の入院で行っています。
    膀胱悪性腫瘍の患者さんに対する治療では腫瘍を切除する手術を行い、術後は血尿の有無などを確認しながら、安定していれば1週間ほどで退院となります。

    脳神経外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    010060×2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 18 39.33 15.97 0 67.72  
    160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 15 23 10.14 0 77.93  
    160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 12 31.5 8.54 8.33 80.42  
    010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 12 9.92 7.33 0 63.67  
    010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 10 31.4 19.58 10 72.5  

    脳神経外科では、脳血管障害発症後4.5時間以内の患者さんにのみ適応できる「アルテプラーゼ(t-PA)静注療法」と呼ばれる超急性期血栓溶解療法が可能な病院となっており、脳血管障害に対する治療に力を入れております。
    また、脳梗塞などの脳血管障害が出現した患者さんに対する治療が最も多く、点滴治療やリハビリなどを行っています。症状が軽減した患者さんは、回復期リハビリテーション病棟というリハビリを集中して行う病棟で、退院に向けて積極的にリハビリを行っているため、平均在院日数が長くなっています。
    次いで多いのが、外傷性のくも膜下出血です。平均年齢も70歳を超えています。手術を行わず、投薬やリハビリの治療を行う患者さんも多くなっています。

    循環器内科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 36 22.33 17.54 0 85.14  
    050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1、3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 12 15.25 9.89 0 83.25  
    050140xx99x00x 高血圧性疾患 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 8.98  
    050130xx9901xx 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 18.55  
    050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 3.04  

    形成外科では眼瞼下垂に対する入院が最も多くなっています。入院当日に眼瞼下垂に対する手術を行い、術後数日で退院となります。
    また一般的に「床ずれ」ともいわれる、「褥瘡」に対する入院治療も行っております。

    形成外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし 10 4.5 2.9 0 74.4  
    180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 5.96  
    080006xx97x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 9.34  
    070010xx010xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1 なし 5.29  
    080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし 7.29  

    形成外科ではさまざまな部位の腫瘍に対する入院が最も多くなっています。入院翌日に腫瘍摘出術を行い、術後数日で退院となります。
    また一般的に「床ずれ」ともいわれる、「褥瘡」に対する入院治療も行っております。

    初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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    初発 再発 病期分類
    基準
    版数
    Stage Ⅰ Stage Ⅱ Stage Ⅲ Stage Ⅳ 不明
    胃癌 22 10 10 1 8
    大腸癌 11 25 24 11 23 2 8
    乳癌 10 1 8
    肺癌 1 8
    肝癌 2 8

    当院では患者さんの希望や病状に合わせて、入院による化学療法(抗がん剤の投与)加療を行っています。選択する抗がん剤にもよりますが、決められた量を計画的かつ頻回に分けて投与するため、複数回の入院ないし外来での化学療法を必要とします。したがって上記の表では、一人の患者さんが複数回入院した件数も含まれています。

    成人市中肺炎の重症度別患者数等

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    重症度 患者数 平均
    在院日数
    平均年齢
    軽症
    10
    56.5
    10.3
    中等症 37 12.7 78.27
    重症
    超重症
    不明

    普段の生活の中で肺炎に罹患した成人(20才以上)について、重症度別に症例数を集計したものです。軽症であっても、患者さんの状態によっては入院のうえ治療を行う場合があります。患者数が一番多いのは中等症です。肺炎の重症度が高くなるごとに平均在院日数が長くなり、平均年齢も高齢になることがわかります。

    脳梗塞の患者数等

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    発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
    3日以内 63 42.51 76.08 6.35
    その他 18 46.22 82.28 27.78

    当院では、約8割の患者さんが発症から3日以内に治療を開始しています。特に発症後4.5時間以内に来院された方には超急性期血栓溶解療法を行っています。迅速に治療を開始することで早期離床につながり、早期にリハビリを開始することで日常生活の自立向上に努めています。当院では急性期医療だけではなく回復期リハビリテーション病棟を有しており、その後の自宅や施設での療養生活へ向けての、総合的な治療管理を行うことができます。
    CTやMRIなどの画像検査が24時間対応で可能であり、診断についても、放射線科読影医が遠隔地診断を行っており、迅速な診断、治療が可能となっています。

    診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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    内科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 186 0.39 1.48 0 68.73  
    K688 内視鏡的胆道ステント留置術 97 0.78 12.43 7.22 79.45  
    K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 32 23.34 25.66 15.63 83.44  
    K6852 内視鏡的胆道結石除去術 その他のもの 24 0.29 4.42 0 73.63  
    K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 20 0.4 9.95 0 73.25  

    内科では、内視鏡を用いて大腸ポリープを切除する、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術の症例が最も多くなっています。基本的に1泊2日入院で行っています。
    次いで、内視鏡的胆道ステント留置術の症例が多くなっています。これは胆石や腫瘍などにより狭窄した胆道にチューブを留置し、胆汁の流れを良くする手術です。あわせて採石カテーテルを用いて胆石を取り除く場合もあります(内視鏡的胆道結石除去術)。
    3番目に多い胃瘻造設術は、繰り返す誤嚥性肺炎や脳梗塞後遺症等の患者さんに対し、嚥下障害があり経口摂取が難しい場合に行っています。
    5番目に多いのは内視鏡で胃癌を切除する手術です。リンパ節転移の可能性がほとんどない早期の癌に対して行っています。
    当院では、消化器内科系疾患に対する内視鏡的手術の症例が多いのが特徴です。

    外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 63 3.13 5.71 0 60.73  
    K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 59 1.37 3.66 0 68.46  
    K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 24 1.25 3.96 0 77.46  
    K7193 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術 16 14.06 21.06 6.25 82.94  
    K7181 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 16 0.44 4.56 0 41  

    外科で最も多い手術は腹腔鏡下胆のう摘出術です。次いで、鼡径へルニアに対する手術となっています。鼡径ヘルニアは一般的に脱腸とも呼ばれますが、脱出したヘルニア嚢を還納し、再度脱出しないように脆弱した部分をメッシュで強化し、鼠径部の補強を行います。患者さんの希望やヘルニアの状態に合わせて、腹腔鏡を用いて手術を行う場合もあります。
    最近では内視鏡下での手術に力を入れており、最も件数の多い腹腔鏡下胆のう摘出術をはじめ、結腸・直腸切除や胃切除に対しても腹腔鏡補助下での手術が増加傾向にあります。

    整形外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K0821 人工関節置換術(股) 370 2.01 33.24 1.89 73.33  
    K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) 42 5.05 30.93 0 74.12  
    K069-3 関節鏡下半月板縫合術 29 1.52 39.69 0 41.45  
    K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓切除) 24 3.46 15.88 0 70.79  
    K0461 骨折観血的手術(大腿) 19 4.79 49.21 5.26 85.42  

    整形外科の手術件数は、人工関節置換術(膝・股)が最多です。人工関節置換術は、変形した関節をセラミックやポリエチレンでできた人工関節に入れ替えることで痛みの原因となっている部分を取り、歩行・動作能力を回復する手術です。当院ではナビゲーションシステムを使用し、さらにMIS(最小侵襲手術)で行っています。
    また、脊椎固定術(後方椎体固定)は、椎弓切除を行った後、自身の骨(自家骨)や人工骨、スクリューなどを使用して脊椎の安定性を高め、下肢の痺れや痛みの減少を図る手術です。
    関節鏡下半月板縫合術は、痛んだ半月板を関節鏡視下で縫合する手術です。半月板はスポーツや安定した生活動作に必要なため、適応があれば縫合術を勧めていますが、縫合が出来ない場合は、必要最低限の部分切除を行っています。また、併せて関節鏡下十字靱帯断裂形成手術を行う場合もあります。

    小児科

    本年度は小児科において手術症例はありませんでした。

    産婦人科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K9091イ 流産手術 妊娠11週までの場合 手動真空吸引法によるもの 12 2.33 1 0 29.08  
    K8654 子宮脱手術 腟壁形成手術及び子宮全摘術(腟式、腹式) 11 1 8.09 0 69.64  
    K867 子宮頸部(腟部)切除術 11 1 2.09 0 42.45  
    K877 子宮全摘術(腹式) 10 1 8.4 0 46.3  
    K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの  

    手術症例数としては、妊娠11週までの流産手術が最も多く、約3日間入院しています。
    次に、子宮脱に対する手術症例が多くなっています。骨盤臓器脱症で日常生活に支障がある場合に、腟壁形成手術及び子宮全摘術を行っています。
    子宮内膜症や早期の子宮頸癌・体癌に対しては、子宮頸部(腟部)切除術を行っています。病理組織の結果に応じて、今後の治療方針を決定しています。
    また、子宮筋腫や子宮腺筋症などの子宮の良性腫瘍に対する子宮全摘術を、卵巣腫瘍などには腹腔鏡下に子宮附属器腫瘍摘出術を行っています。いずれの場合も、患者さんの負担を少しでも軽減するため、可能な限り腹腔鏡手術を行っています。
    低侵襲の腹腔鏡手術をはじめ、開腹手術では手術創の美容に形成処置を行っています。

    耳鼻咽喉科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K3772 口蓋扁桃手術摘出  
    K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術III型(選択的(複数洞)副鼻腔手術)  
    K347-3 内視鏡下鼻中隔手術1型(骨、軟骨手術)  
    K347-5 内視鏡下鼻腔手術1型(下鼻甲介手術)  
    K4571 耳下腺腫瘍摘出術 耳下腺浅葉摘出術  

    耳鼻咽喉科で多い手術は、慢性扁桃炎や睡眠無呼吸症候群に対して行う口蓋扁桃摘出術となっています。
    また当院では、慢性副鼻腔炎に対する内視鏡を用いた手術となっています。この手術は、内視鏡を用い鼻内から各副鼻腔に到達し、副鼻腔を開放する手術です。

    眼科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 37 0 1 0 72.3  
    K2424 斜視手術 斜筋手術 1  

    眼科では水晶体再建術(白内障手術)を行っています。
    白内障は、加齢や糖尿病などのために目の中の水晶体(カメラで例えるとレンズ)が濁り、そのために光が目の中に入りにくく、視力の低下が起こります。水晶体再建術は濁った水晶体を取り除いて、眼内レンズに置き換えることで視力の回復を図る手術です。手術は局所麻酔で行われ、1泊2日で退院となります。

    皮膚科

    本年度は皮膚科において手術症例はありませんでした。

    泌尿器科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 36 1.11 3.11 0 57.36  
    K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 24 1.04 5.33 0 77.17  
    K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 17 0.53 11.94 0 74.82  
    K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 13 0.38  2.38  61.23   
    K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 29.75   

    当院で多い泌尿器科の手術は尿路結石に対する手術です。結石の状態によって内視鏡的にレーザーを用いて砕石する方法と、体外衝撃波で体外から砕石する方法があります。 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(ESWL)は、外来での日帰り手術を含め、40件行っています。
    2番目に多い手術は膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)です。開腹せずに手術用内視鏡を使って、膀胱腫瘍を切除する治療法です。切除した腫瘍は病理組織検査に提出し、性質などを調べます。
    3番目に多い手術は経尿道的尿管ステント留置術です。結石や腫瘍などが原因で狭くなった尿管の状態を改善するために行う治療です。

    脳神経外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 11 51.45 44 18.18 79.18  
    K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 10 1.5 39.3 10 77.9  
    K1742 水頭症手術(シャント手術)  
    K0461 骨折観血的手術(大腿)  
    K145 穿頭脳室ドレナージ術  

    脳神経外科で行っている手術は慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術です。平均年齢が77.9歳と高齢者に多く施行している手術です。頭蓋骨に小さな穴をあけて硬膜下に溜まった血腫を吸引し、洗浄・除去します。
    また、他の手術としては、水頭症手術(シャント手術)です。くも膜下出血や腫瘍、外傷などのあとに生じる正常圧水頭症に対して、髄液の流れを良くするために行う手術です。脳室腹腔短絡術、腰椎腹腔短絡術などがあります。

    循環器内科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合  
    K620 下大静脈フィルター留置術  
    K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)  
    K597-2 ペースメーカー交換術  
    K596 体外ペースメーキング術  

    循環器内科では、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)に対する経皮的冠動脈ステント留置術などの心臓カテーテル治療や、不整脈に対する、ペースメーカー移植術を行っています。心臓カテーテル治療は、腕や足の血管から心臓まで管を通して病変を治療する方法です。「ステント」と呼ばれる網目状の小さな金属性の筒で、狭窄部を血管の内腔側から補強する手術が「経皮的冠動脈ステント留置術」となります。

    形成外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K2191 眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法  
    K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径6センチメートル以上12センチメートル未満  
    K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径4センチメートル以上  
    K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)  
    K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2センチメートル未満  

    形成外科では、腫瘍に対する摘出術や眼瞼下垂に対する手術を行っております。眼瞼下垂とは加齢などが原因で、上まぶたが垂れ下がり視界が狭くなった状態を言います。

    その他
    (DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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    DPC上6桁 傷病名 入院契機 症例数 発生率
    130100 播種性血管内凝固症候群 同一
    異なる
    180010 敗血症 同一 11 0.3
    異なる
    17
    0.46
    180035 その他の真菌感染症 同一
    異なる
    180040 手術・処置等の合併症 同一 11 0.3
    異なる

    医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロになりえないものの少しでも改善すべきものとして重篤な疾患である、播種性血管内凝固症候群(DIC)、敗血症、その他の真菌症、手術処置の合併症について発症率を集計しています。

  1. 令和3年度 屋島総合病院 病院指標

    1. 年齢階級別退院患者数
    2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
    3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
    4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
    5. 脳梗塞の患者数等
    6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
    7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

    【更新履歴】2022/9/30 掲載開始

    年齢階級別退院患者数

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    年齢区分 0代 10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代 90代 不明
    患者数 147 54 102 119 200 302 556 963 785 248

    年代別で見ると、20代から70代まで、年齢に比例し増加しており最大値は70代の「963」となっている。香川県における人口ピラミッドで見ると、最も多いのは70代前半(令和2年10月1日国勢調査より)であり、今後も70代の患者数がさらに増加することが考えられる。

    診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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    内科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 232 2.18 2.65 0 67.7  
    060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 126 9.74 9.21 0.79 75.77  
    040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎手術なし手術・処置等2なし 52 27.52 20.57 23.08 84.25  
    110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症手術なし 39 14.26 13.14 7.69 81.08  
    060380xxxxx00x ウイルス性腸炎手術・処置等2なし定義副傷病なし 31 7.19 5.53 0 58.81  

    内科で最も多い症例は、大腸良性腫瘍に対する内視鏡的治療です。
    次に多い症例は、胆管(肝内外)結石・胆管炎です。胆石などが原因で胆管に炎症が起こるため、内視鏡的に胆道にチューブを留置する、胆石を除去するなどの内視鏡的手術の治療を行っています。
    3番目に多い症例は誤嚥性肺炎です。高齢者の場合は唾液の誤嚥で肺炎になることも多く、高齢で重症化するほど入院期間も長くなっています。
    4番目に多い症例は、尿路感染症です。抗菌薬を投与し治療を行っています。
    5番目に多い症例は、ウイルス性胃腸炎です。下痢などの症状がありますが、7日前後の入院期間です。

    外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)ヘルニア手術鼠径ヘルニア等 44 6.52 4.74 0 73.32  
    060335xx02000x 胆嚢炎等腹腔鏡下胆嚢摘出術等手術・処置等1なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 28 10.5 7.11 0 68  
    060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)腹腔鏡下胆嚢摘出術等 20 9.25 6.25 0 70.65  
    090010xx99x8xx 乳房の悪性腫瘍手術なし手術・処置等28あり 18 5 4.21 0 66.33  
    060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍結腸切除術全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等手術・処置等1なし定義副傷病なし 17 17.71 15.76 0 78.18  

    外科で最も多い症例は鼡径ヘルニアです。手術目的での予定入院が大半を占めています。
    次に多いのは胆嚢疾患です。患者さんの経過の一例として、手術前日に入院、手術後は4〜5日で軽快退院となることが一般的です。
    最近では内視鏡下での手術に力を入れており、胆石症への手術をはじめ、結腸・直腸切除や胃切除に対しても腹腔鏡補助下での手術が増加しています。

    整形外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。)人工関節再置換術等 146 38.49 23.02 1.37 74.01  
    07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。)人工関節再置換術等 133 33.56 20.63 3.76 66.96  
    160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)手術なし 57 33.35 19.34 3.51 80.47  
    070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。)腰部骨盤、不安定椎手術なし手術・処置等21あり 46 4.39 2.68 2.17 72.26  
    160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。)腱縫合術等 31 40.77 13.52 0 32.81  

    整形外科では、変形性膝関節症や変形性股関節症に対する人工関節置換術の症例が多く、上位1位・2位を占めています。
    3番目に多いのが胸椎や腰椎の骨折です。高齢者の方が転倒等を契機に受傷することが多くなっています。
    次に多いのが脊椎疾患に対する脊椎造影検査での入院です。通常2日間の入院を予定しています。
    膝の前十字靱帯断裂や半月板損傷といったスポーツ外傷に対しては、関節鏡視下手術を行っています。当科ではスポーツ医学センターと人工関節センターからなる屋島関節外科センターを併設しており、関節鏡視下手術や人工関節置換術が多いことが特徴です。

    小児科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)手術なし手術・処置等2なし 55 6.67 6.13 3.64 0  
    140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満)手術なし手術・処置等2なし 12 8.83 11.01 0 0  
    060380xxxxx00x ウイルス性腸炎手術・処置等2なし定義副傷病なし 10 2.9 5.53 0 2.2  
    180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。)定義副傷病なし 10.47  
    0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満)手術なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 5.76  

    小児科では、低出生体重児や新生児黄疸、新生児呼吸障害などの低出生体重に関する症例が最も多くなっています。随時、症状の経過に留意し、重症化の可能姓があると判断すれば、早急に高度急性期病院へ転院を行っています。
    また、ウイルス性腸炎・肺炎の症例も多く、RSウイルスによる肺炎や、特に冬にはノロウイルス・ロタウイルス等による腸炎の症例が増えます。いずれの疾病も熱性けいれんや脱水などの合併症を起こす場合も少なくないため、原疾患だけでなく合併症についても留意して診療を行っています。

    産婦人科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    120090xx97xxxx 生殖器脱出症手術あり 19 11.11 8.31 0 74.21  
    120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満)手術なし 19 17.42 21.53 31.58 26.95  
    120140xxxxxxxx 流産 13 3.85 2.44 0 32.46  
    120165xx99xxxx 妊娠合併症等手術なし 13 12.23 11.16 0 26.23  
    120220xx01xxxx 女性性器のポリープ子宮全摘術等 11 4.18 2.87 0 50.09  

    産婦人科では、生殖器脱出症による入院が最も多い症例となっています。これは、更年期以降の女性に多くみられる疾患です。手術等で治療します。
    子宮の良性腫瘍では、子宮筋腫等に対して腹腔鏡手術等を施行します。

    耳鼻咽喉科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    030400xx99xxxx 前庭機能障害手術なし 65 6.85 4.92 0 64.88  
    030390xx99xxxx 顔面神経障害手術なし 18 10.67 9.01 0 55.11  
    030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎手術なし 15 7.4 5.71 0 47.13  
    030428xxxxxxxx 突発性難聴 14 12.29 8.75 0 65.43  
    030250xx991xxx 睡眠時無呼吸手術なし手術・処置等1あり 2.03  

    耳鼻咽喉科の入院症例は、前庭機能障害(めまい症)が最も多く、続いて顔面神経麻痺が多くなっています。顔面神経麻痺については、後遺症の予防目的にリハビリも行っております。
    また慢性の扁桃炎に対しては、疾患の状態や患者さんの御希望に合わせて、後日に手術を行っています。

    眼科

    集計対象数が全て10件未満のため掲載なし。
    当科の入院は基本的に地域包括ケア病棟で行っているため集計対象から除外されています。

    皮膚科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    080020xxxxxxxx 帯状疱疹 26 9.35 9.22 0 74.42  
    080010xxxx0xxx 膿皮症手術・処置等1なし 16 8.94 13.07 0 67.94  
    100100xx99x0xx 糖尿病足病変手術なし手術・処置等2なし  
    080100xxxx0xxx 薬疹、中毒疹手術・処置等1なし  
    080080xxxxxx1x 痒疹、蕁麻疹定義副傷病あり  

    皮膚科では、帯状疱疹に対する治療が最も多くなっています。ウイルスにより引き起こされ、一般に身体の左右どちらか一方にピリピリした痛みと、赤い斑点、水ぶくれが帯状にあらわれるのが特徴です。抗ウイルス剤の点滴を行い、約1週間の入院です。
    次いで、急性膿皮症の症例が挙げられます。これには蜂巣炎(蜂窩織炎)などが含まれ、主に抗生剤の点滴治療を行います。

    泌尿器科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    11012xxx04xxxx 上部尿路疾患体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 20 2.05 2.59 0 56.55  
    110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍手術なし手術・処置等1あり 16 1.94 2.5 0 72.81  
    110070xx03x20x 膀胱腫瘍膀胱悪性腫瘍手術経尿道的手術手術・処置等22あり定義副傷病なし 13 7.46 6.86 0 71.92  
    110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全手術なし手術・処置等1なし手術・処置等2なし 10 16 10.39 10 76.4  
    110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症手術なし 13.14  

    泌尿器科では、上部尿路疾患の患者さんの治療が最も多くなっています。体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(ESWL)を行っています。1泊2日の入院で行うことが多いです。
    次いで多いのは前立腺癌の疑いのある患者さんの検査入院です。針を刺して採取した組織を観察し、癌であるかどうか観察します。こちらも1泊2日の入院で行うことが多いです。
    膀胱悪性腫瘍の患者さんに対する治療では腫瘍を切除する手術を行い、術後は血尿の有無などを確認しながら、安定していれば1週間ほどで退院となります。

    脳神経外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    010060×2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし手術・処置等1なし手術・処置等24あり定義副傷病なし発症前RankinScale0、1又は2 28 40.93 15.63 3.57 74.79  
    010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)手術なし手術・処置等1なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 11 47.91 18.9 9.09 75.82  
    160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷その他の手術あり手術・処置等2なし定義副傷病なし 10 19 9.78 10 69.7  
    010060×2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし手術・処置等1なし手術・処置等22あり定義副傷病なし発症前RankinScale0、1又は2 15.57  
    160100xx99x01x 頭蓋・頭蓋内損傷手術なし手術・処置等2なし定義副傷病あり 19.98  

    脳神経外科では、脳梗塞などの脳血管障害が出現した患者さんに対する治療が最も多く、点滴治療やリハビリなどを行っています。症状が軽減した患者さんは、回復期リハビリテーション病棟というリハビリを集中して行う病棟で、退院に向けて積極的にリハビリを行っているため、平均在院日数が長くなっています。
    次いで多いのが、非外傷性のくも膜下出血です。平均年齢も70歳を超えています。手術を行わず、投薬やリハビリの治療を行う患者さんも多くなっています。
    また、当院は脳血管障害発症後4.5時間以内の患者さんにのみ適応できる「アルテプラーゼ(t-PA)静注療法」と呼ばれる超急性期血栓溶解療法が可能な病院となっており、脳血管障害に対する治療に力を入れております。

    循環器科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    050130xx9900xx 心不全手術なし手術・処置等1なし手術・処置等2なし 41 18.88 17.35 2.44 85.95  
    050210xx97000x 徐脈性不整脈手術あり手術・処置等1なし、1、3あり手術・処置等2なし定義副傷病なし 15 9.53 10.24 0 80.93  
    050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患手術なし手術・処置等11あり手術・処置等2なし 12 2.58 3.06 8.33 72.92  
    050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患経皮的冠動脈形成術等手術・処置等1なし、1、2あり手術・処置等2なし 4.36  
    040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎手術なし手術・処置等2なし 20.57  

    循環器科で最も多い症例は心不全の疾患になります。平均年齢も80歳を超えており、後期高齢の患者さんが多いことがわかります。
    また3番目に多いのは狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院です。検査入院での場合は1泊2日の入院が多く平均在院日数が約2日となっています。

    形成外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    180060xx97xxxx その他の新生物手術あり 13 3 6.18 0 43.54  
    020230xx97x0xx 眼瞼下垂手術あり手術・処置等2なし 2.94  
    080010xxxx0xxx 膿皮症手術・処置等1なし 13.07  
    161000x199x0xx 熱傷・化学熱傷・凍傷・電撃傷(BurnIndex10未満)手術なし手術・処置等2なし 12.25  
    080250xx99x0xx 褥瘡潰瘍手術なし手術・処置等2なし 24.6  

    形成外科ではさまざまな部位の腫瘍に対する入院が最も多くなっています。入院翌日に腫瘍摘出術を行い、術後数日で退院となります。
    また一般的に「床ずれ」ともいわれる、「褥瘡」に対する入院治療も行っております。

    初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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    初発 再発 病期分類
    基準
    版数
    Stage Ⅰ Stage Ⅱ Stage Ⅲ Stage Ⅳ 不明
    胃癌 14 31 22 14 1 8
    大腸癌 14 27 15 2 8
    乳癌 17 22 1 8
    肺癌 1 8
    肝癌 2 8

    当院では患者さんの希望や病状に合わせて、入院による化学療法(抗がん剤の投与)加療を行っています。選択する抗がん剤にもよりますが、決められた量を計画的かつ頻回に分けて投与するため、複数回の入院ないし外来での化学療法を必要とします。したがって上記の表では、一人の患者さんが複数回入院した件数も含まれています。

    成人市中肺炎の重症度別患者数等

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    重症度 患者数 平均
    在院日数
    平均年齢
    軽症
    中等症 23 14.3 76.22
    重症
    超重症
    不明

    普段の生活の中で肺炎に罹患した成人(20才以上)について、重症度別に症例数を集計したものです。軽症であっても、患者さんの状態によっては入院のうえ治療を行う場合があります。患者数が一番多いのは中等症です。肺炎の重症度が高くなるごとに平均在院日数が長くなり、平均年齢も高齢になることがわかります。

    脳梗塞の患者数等

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    発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
    3日以内 66 47.18 78.68 9.09
    その他

    当院では、約9割の患者さんが発症から3日以内に治療を開始しています。迅速に治療を開始することで早期離床につながり、早期にリハビリを開始することで日常生活の自立向上に努めています。当院では急性期医療だけではなく回復期リハビリテーション病棟を有しており、総合的な治療管理を行うことができます。

    診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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    内科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術長径2cm未満 235 0.19 1.2 0 68.33  
    K688 内視鏡的胆道ステント留置術 97 1.22 9.96 1.03 76.44  
    K6852 内視鏡的胆道結石除去術(その他) 32 0.5 4.78 0 72.44  
    K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 27 20.52 40.52 14.81 84.7  
    K654 内視鏡的消化管止血術 17 4.35 23.24 5.88 73.71  

    内科では、内視鏡を用いて大腸ポリープを切除する、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術の症例が最も多くなっています。基本的に1泊2日入院で行っています。なお、当院では地域包括ケア病棟を開設しており、そこでも同手術を行っておりますが、患者数集計の対象外となっています。
    次いで、内視鏡的胆道ステント留置術の症例が多くなっています。これは胆石や腫瘍などにより狭窄した胆道にチューブを留置し、胆汁の流れを良くする手術です。あわせて採石カテーテルを用いて胆石を取り除く場合もあります(内視鏡的胆道結石除去術)。
    4番目に多い胃瘻造設術は、繰り返す誤嚥性肺炎や脳梗塞後遺症等の患者に対し、嚥下障害があり経口摂取が難しい場合に行っています。
    また、内視鏡的消化管止血術は、胃・十二指腸からの出血に対して、内視鏡を用いて行う止血術です。
    当院では、消化器内科系疾患に対する内視鏡的手術の症例が多いのが特徴です。

    外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 51 3 6.08 0 68.45  
    K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 34 1.35 4.15 0 71.56  
    K7181 虫垂切除術虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 14 1.57 5.14 0 49.79  
    K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 13 4.92 16.38 0 77.08  
    K6335 鼡径ヘルニア根治術 10 1 4.6 0 79.3  

    外科で最も多い手術は腹腔鏡下胆のう摘出術です。次いで、鼡径へルニアに対する手術となっています。鼡径ヘルニアは一般的に脱腸とも呼ばれますが、脱出したヘルニア嚢を還納し、再度脱出しないように脆弱した部分をメッシュで強化し、鼠径部の補強を行います。患者さんの希望やヘルニアの状態に合わせて、腹腔鏡を用いて手術を行う場合もあります。
    最近では内視鏡下での手術に力を入れており、最も件数の多い腹腔鏡下胆のう摘出術をはじめ、結腸・直腸切除や胃切除に対しても腹腔鏡補助下での手術が増加傾向にあります。

    整形外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K0821 人工関節置換術(股) 325 2.07 35.76 2.77 71.67  
    K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) 45 4.84 31 2.22 72.71  
    K069-3 関節鏡下半月板縫合術 20 1.4 39.4 0 37  
    K0461 骨折観血的手術(上腕) 17 4.65 51.76 0 73.94  
    K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 15 3.33 24.8 0 74.87  

    整形外科の手術件数は、人工関節置換術(膝・股)が最多です。人工関節置換術は、変形した関節をセラミックやポリエチレンでできた人工関節に入れ替えることで痛みの原因となっている部分を取り、歩行・動作能力を回復する手術です。当院ではナビゲーションシステムを使用し、さらにMIS(最小侵襲手術)で行っています。
    また、脊椎固定術(後方椎体固定)は、椎弓切除を行った後、自身の骨(自家骨)や人工骨、スクリューなどを使用して脊椎の安定性を高め、下肢の痺れや痛みの減少を図る手術です。
    関節鏡下半月板縫合術は、痛んだ半月板を関節鏡視下で縫合する手術です。半月板はスポーツや安定した生活動作に必要なため、適応があれば縫合術を勧めていますが、縫合が出来ない場合は、必要最低限の部分切除を行っています。また、併せて関節鏡下十字靱帯断裂形成手術を行う場合もあります。

    小児科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K288 副耳(介)切除術  

    副耳(介)切除術は、生まれつきある耳の穴の前や頬等にできるいぼ状のできものを切除する手術です。

    産婦人科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K8654 子宮脱手術腟壁形成手術及び子宮全摘術(腟式、腹式) 16 1 9.13 0 73.38  
    K9091ロ 流産手術妊娠11週までの場合その他のもの 13 1.85 1 0 32.46  
    K877 子宮全摘術(腹式) 12 1.42 9 0 47.42  
    K872-32 子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術、子宮内膜ポリープ切除術その他のもの 11 1 2.36 0 50.09  
    K867 子宮頸部(腟部)切除術  

    年間の手術件数は約160件。低侵襲の腹腔鏡手術をはじめ、開腹手術では手術創の美容に形成処置を行っています。骨盤臓器脱(子宮脱など)、子宮筋腫、卵巣腫瘍、子宮内膜症などの婦人科腫瘍手術を行っています。

    耳鼻咽喉科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K3772 口蓋扁桃手術摘出  
    K4571 耳下腺腫瘍摘出術(1. 耳下腺浅葉摘出術)  
    K6261 リンパ節摘出術長径3cm未満  
    K368 扁桃周囲膿瘍切開術  
    K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術)  

    耳鼻咽喉科で多い手術は、慢性扁桃炎や睡眠無呼吸症候群に対して行う口蓋扁桃摘出術となっています。
    また当院では、慢性副鼻腔炎に関する内視鏡を用いて行う手術となっています。この手術は、内視鏡を用い鼻内から各副鼻腔に到達し、副鼻腔を開放する手術です。

    眼科

    当科の入院は基本的に地域包括ケア病棟で行っているため集計対象から除外されています。
    眼科では水晶体再建術(白内障手術)を行っています。白内障は、加齢や糖尿病などのために目の中の水晶体(カメラで例えるとレンズ)が濁り、そのために光が目の中に入りにくく、視力の低下が起こります。水晶体再建術は濁った水晶体を取り除いて、眼内レンズに置き換えることで視力の回復を図る手術です。手術は局所麻酔で行われ、1泊2日で退院となります。

    皮膚科

    集計対象数が全て10件未満のため掲載なし。

    泌尿器科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 20 1.05 8.7 0 72.9  
    K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 19 0 1.05 0 55.79  
    K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 12 0.92 12.42 16.67 75.17  
    K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純)  
    K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー)  

    泌尿器科で最も多い手術は膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)です。開腹せずに手術用内視鏡を使って、膀胱腫瘍を切除する治療法です。切除した腫瘍は病理組織検査に提出し、性質などを調べます。
    2番目に多い手術は体外衝撃波腎・尿管結石破砕術です。体外から体内にある結石めがけて衝撃波を当て、体に傷をつけることなく結石を砕く治療法です。砕かれた結石は、尿とともに排出されます。
    3番目に多い手術は経尿道的尿管ステント留置術です。結石や腫瘍などが原因で狭くなった尿管の状態を改善するために行う治療です。

    脳神経外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)  
    K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)  
    K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術  
    K688 内視鏡的胆道ステント留置術  
    K783-2 経尿道的尿管ステント留置術  

    脳外科で最も多い手術は胃瘻造設術です。脳神経障害やケガにより口腔・咽頭・食道を経由して食物や水分を摂取出来なくなった場合に用いられます。内視鏡を使って胃に栄養を送るためのカテーテルを入れ、そこから栄養を摂取します。
    2番目に多い手術が、中心静脈注射用植込型カテーテル設置です。胃瘻造設術と同様に脳神経障害やケガにより口腔・咽頭・食道を経由して食物や水分を摂取出来なくなった場合に用いられます。皮膚の下に100円硬貨程度のCVポート本体と薬剤を注入するチューブを埋め込み、そこから栄養を摂取します。
    3番目に多い手術が、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄です。平均年齢が82歳と高齢者に多く施行している手術です。頭蓋骨に小さな穴をあけて硬膜下に溜まった血腫を吸引し、洗浄・除去します。

    循環器科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K5972 ペースメーカー移植術経静脈電極の場合  
    K597-2 ペースメーカー交換術  
    K5493 経皮的冠動脈ステント留置術その他のもの  
    K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症)  
    K5463 経皮的冠動脈形成術その他のもの  

    循環器内科では、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)に対する経皮的冠動脈ステント留置術などの心臓カテーテル治療や、不整脈に対する、ペースメーカー移植術を行っています。心臓カテーテル治療は、腕や足の血管から心臓まで管を通して病変を治療する方法です。「ステント」と呼ばれる網目状の小さな金属性の筒で、狭窄部を血管の内腔側から補強する手術が「経皮的冠動脈ステント留置術」となります。

    形成外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K2193 眼瞼下垂症手術その他のもの  
    K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)長径2cm未満  
    K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹  
    K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)長径6cm以上12cm未満  
    K2191 眼瞼下垂症手術眼瞼挙筋前転法  

    形成外科では、腫瘍に対する摘出術や眼瞼下垂に対する手術を行っております。眼瞼下垂とは加齢などが原因で、上まぶたが垂れ下がり視界が狭くなった状態を言います。

    その他
    (DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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    DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
    130100 播種性血管内凝固症候群 同一
    異なる
    180010 敗血症 同一 10 0.29
    異なる
    180035 その他の真菌感染症 同一
    異なる
    180040 手術・処置等の合併症 同一 11 0.32
    異なる

    医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロになりえないものの少しでも改善すべきものとして重篤な疾患である、播種性血管内凝固症候群(DIC)、敗血症、その他の真菌症、手術処置の合併症について発症率を集計しています。

  1. 令和2年度 屋島総合病院 病院指標

    1. 年齢階級別退院患者数
    2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
    3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
    4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
    5. 脳梗塞の患者数等
    6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
    7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

    【更新履歴】2021/9/29 掲載開始

    年齢階級別退院患者数

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    年齢区分 0代 10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代 90代 不明
    患者数 135 56 106 146 229 382 717 1182 915 312

    年代別で見ると、20代から70代まで、年齢に比例し増加しており最大値は70代の「1,182」となっている。香川県における人口ピラミッドで見ると、最も多いのは60代半ば(平成27年10月1日国勢調査より)であり、今後70代の患者数がさらに増加することが考えられる。

    診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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    内科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 310 2.19 2.66 0 67.96  
    060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎限局性腹腔膿瘍手術等手術・処置等2なし定義副傷病なし 145 9.52 9.53 4.14 79.1  
    110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症手術なし 66 15.44 13 1.52 81.89  
    040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎手術なし手術・処置等2なし 60 27.62 20.51 8.33 87.8  
    060380xxxxx00x ウイルス性腸炎手術・処置等2なし定義副傷病なし 33 8.55 5.86 0 64.85  

    内科で最も多い症例は大腸良性腫瘍に対する内視鏡的治療です。
    次に多い症例は、胆管(肝内外)結石・胆管炎です。胆石などが原因で胆管に炎症が起こるため、内視鏡的に胆道にチューブを留置する、胆石を除去するなどの内視鏡的手術の治療を行っています。
    3番目に多い症例は、尿路感染症です。抗菌薬を投与し治療を行っています。
    4番目に多い症例は、誤嚥性肺炎です。高齢者の場合は唾液の誤嚥で肺炎になることも多く、高齢で重症化するほど入院期間も長くなっています。
    5番目に多い症例は、感染性胃腸炎です。下痢などの症状がありますが、9日前後の入院期間です。

    外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)ヘルニア手術鼠径ヘルニア等 73 6.71 4.86 0 69.48  
    060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)腹腔鏡下胆嚢摘出術等 23 10.3 6.41 0 65.43  
    090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍乳腺悪性腫瘍手術乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等手術・処置等1なし 21 8.62 10.3 0 64.48  
    060335xx02000x 胆嚢炎等腹腔鏡下胆嚢摘出術等手術・処置等1なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 20 7.9 7.23 0 59  
    060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍結腸切除術全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等手術・処置等1なし定義副傷病なし 19 20.37 16.19 0 74.16  

    外科で最も多い症例は鼡径ヘルニアとなっています。手術目的での予定入院が大半を占めています。
    また次いで多いのは胆嚢疾患です。患者さんの経過の一例として、手術前日に入院、手術後は4~5日で軽快退院となることが一般的です。
    最近では内視鏡下での手術に力を入れており、胆石症への手術をはじめ、結腸・直腸切除や胃切除に対しても腹腔鏡補助下での手術が増加しています。

    整形外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。)人工関節再置換術等 176 39.97 23.36 1.7 74.77  
    07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。)人工関節再置換術等 153 34.8 21.03 1.96 68.04  
    160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)手術なし 54 32.48 18.81 1.85 78  
    070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。)腰部骨盤、不安定椎手術なし手術・処置等21あり 43 2.53 2.68 0 73.19  
    160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。)腱縫合術等 41 46.76 13.96 0 33.63  

    整形外科では、変形性膝関節症や変形性股関節症に対する人工関節置換術の症例が多く、上位1位・2位を占めています。
    3番目に多いのが胸椎や腰椎の骨折です。高齢者の方が転倒等を契機に受傷することが多くなっています。
    次に多いのが脊椎疾患に対する脊椎造影検査での入院です。通常2日間の入院を予定しています。
    膝の前十字靱帯断裂や半月板損傷といったスポーツ外傷に対しては、関節鏡視下手術を行っています。
    当科ではスポーツ医学センターと人工関節センターからなる屋島関節外科センターを併設しており、関節鏡視下手術や人工関節置換術が多いことが特徴です。

    小児科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)手術なし手術・処置等2なし 65 7.03 6.13 6.15 0  
    140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満)手術なし手術・処置等2なし 11 7.64 11.19 9.09 0  
    030270xxxxxxxx 上気道炎 4.85  
    060380xxxxx00x ウイルス性腸炎手術・処置等2なし定義副傷病なし 5.86  
    0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満)手術なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 5.85  

    小児科では、低出生体重児や新生児黄疸、新生児呼吸障害などの低出生体重に関する症例が最も多いです。随時症状の経過に留意し、重症化の可能姓があると判断すれば、早急に高度急性期病院に転院を行っています。
    次に多い症例は急性上気道炎です。肺炎や気管支炎等の急性下気道炎の症例も上位を占めています。
    また、各種ウイルスによるウイルス性腸炎の症例も多く、特に、冬にはノロウイルス・ロタウイルス等による腸炎の症例が増えます。
    いずれの疾病も熱性けいれんや脱水などの合併症を起こす場合も少なくないため、原疾患だけでなく合併症についても留意して診療を行っています。

    産婦人科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    120090xx97xxxx 生殖器脱出症手術あり 33 11.55 8.43 0 71.61  
    120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍子宮全摘術等 19 11.26 9.57 0 43.63  
    120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満)手術なし 19 15.68 21.68 5.26 29.53  
    120165xx99xxxx 妊娠合併症等手術なし 17 11 11.19 0 32.35  
    120150xx99xx0x 妊娠早期の出血手術なし定義副傷病なし 16 7.63 10.73 0 29.94  

    産婦人科では、生殖器脱出症による入院が最も多い症例となっています。これは、更年期以降の女性に多くみられる子宮脱の症状に対して、子宮脱手術を施行します。
    次に多い子宮の良性腫瘍では、子宮筋腫等に対して腹腔鏡手術等を施行します。

    耳鼻咽喉科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    030400xx99xxxx 前庭機能障害手術なし 79 7.82 4.94 0 67.62  
    030428xxxxxxxx 突発性難聴 18 10.89 8.81 0 62.72  
    030390xx99xxxx 顔面神経障害手術なし 16 9.56 9.17 0 54.88  
    030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 14 9.36 6.71 0 51.21  
    030250xx991xxx 睡眠時無呼吸手術なし手術・処置等1あり 2.04  

    耳鼻咽喉科の入院症例は、前庭機能障害(めまい症)が最も多く、続いて特発性難聴、顔面神経麻痺が多くなっています。顔面神経麻痺については、後遺症の予防目的にリハビリも行っております。
    また慢性の扁桃炎に対しては、疾患の状態や患者さんの御希望に合わせて、後日に手術を行っています。

    眼科

    集計対象数が全て10件未満のため掲載無し。
    当科の入院は基本的に地域包括ケア病棟で行っているため集計対象から除外されています。

    皮膚科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    080020xxxxxxxx 帯状疱疹 39 7.54 9.12 2.56 72.1  
    080010xxxx0xxx 膿皮症手術・処置等1なし 15 9 12.87 0 63.53  
    161000x199x0xx 熱傷・化学熱傷・凍傷・電撃傷(BurnIndex10未満)手術なし手術・処置等2なし 12.57  
    080100xxxx0xxx 薬疹、中毒疹手術・処置等1なし 11.29  
    080110xxxxx0xx 水疱症手術・処置等2なし 28.91  

    皮膚科では、帯状疱疹に対する治療が最も多くなっています。ウイルスにより引き起こされ、一般に身体の左右どちらか一方にピリピリした痛みと、赤い斑点、水ぶくれが帯状にあらわれるのが特徴です。抗ウイルス剤の点滴を行い、約1週間の入院です。
    次いで、急性膿皮症の症例が挙げられます。これには蜂巣炎(蜂窩織炎)などが含まれ、主に抗生剤の点滴治療になります。

    泌尿器科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    11012xxx04xxxx 上部尿路疾患体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 33 2.3 2.66 0 57.7  
    110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍手術なし手術・処置等1あり 25 2.08 2.54 0 72.72  
    110070xx03x0xx 膀胱腫瘍膀胱悪性腫瘍手術経尿道的手術手術・処置等2なし 23 8.09 7.13 0 75.61  
    110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全手術なし手術・処置等1なし手術・処置等2なし 18 13.94 11.04 5.56 80.33  
    110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症手術なし 13  

    泌尿器科では、上部尿路疾患の患者さんの治療が最も多くなっています。体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(ESWL)を行っています。1泊2日の入院で行うことが多いです。
    次いで多いのは前立腺癌の疑いのある患者さんの検査入院です。針を刺して採取した組織を観察し、癌であるかどうか観察します。こちらも1泊2日の入院で行うことが多いです。
    膀胱悪性腫瘍の患者さんに対する治療では腫瘍を切除する手術を行い、術後は血尿の有無などを確認しながら、安定していれば1週間ほどで退院となります。

    脳神経外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    010060×2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし手術・処置等1なし手術・処置等24あり定義副傷病なし発症前RankinScale0、1又は2 30 37.13 15.64 3.33 71.77  
    160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷手術なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 24 23.5 8.18 0 71.38  
    160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷その他の手術あり手術・処置等2なし定義副傷病なし 17 34.59 9.68 0 76.41  
    010060×2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし手術・処置等1なし手術・処置等22あり定義副傷病なし発症前RankinScale0、1又は2 11 49.18 15.54 0 77.55  
    010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)手術なし手術・処置等1なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 18.86  

    脳神経外科では、脳梗塞などの脳血管障害が出現した患者さんに対する治療が最も多く、点滴治療やリハビリなどを行っています。症状が軽減した患者さんは、回復期リハビリテーション病棟というリハビリを集中して行う病棟で、退院に向けて積極的にリハビリを行っているため、平均在院日数が長くなっています。
    次いで多いのが、外傷性のくも膜下出血や硬膜下血腫、脳挫傷等の頭部外傷に対する治療及び手術です。高齢者の転倒による受傷も多く、平均年齢も70歳を超えています。手術を行わず、投薬やリハビリの治療を行う患者さんも多くなっています。
    また、当院は脳血管障害発症後4.5時間以内の患者さんにのみ適応できる「アルテプラーゼ(t-PA)静注療法」と呼ばれる超急性期血栓溶解療法が可能な病院となっており、脳血管障害に対する治療に力を入れております。

    循環器科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    050130xx9900xx 心不全手術なし手術・処置等1なし手術・処置等2なし 51 19.59 17.23 1.96 83.84  
    050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患手術なし手術・処置等11あり手術・処置等2なし 19 1.89 3.07 15.79 70  
    050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患経皮的冠動脈形成術等手術・処置等1なし、1、2あり手術・処置等2なし 11 6.55 4.44 9.09 73.55  
    050130xx9901xx 心不全手術なし手術・処置等1なし手術・処置等21あり 11 28.45 18.64 9.09 85.45  
    050070xx9900xx 頻脈性不整脈手術なし手術・処置等1なし手術・処置等2なし 7.09  

    循環器科で最も多い症例は心不全の疾患になります。平均年齢も80歳を超えており、後期高齢の患者さんが多いことがわかります。
    また次いで多いのは狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院です。検査入院での場合は1泊2日の入院が多く平均在院日数が約2日となっています。

    形成外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    180060xx97xxxx その他の新生物手術あり 10 3 6.27 0 44.7  
    070010xx010xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。)四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等手術・処置等1なし 5.39  
    020230xx97x0xx 眼瞼下垂手術あり手術・処置等2なし 3.07  
    161000x199x0xx 熱傷・化学熱傷・凍傷・電撃傷(BurnIndex10未満)手術なし手術・処置等2なし 12.57  
    080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外)皮膚悪性腫瘍切除術等手術・処置等2なし 7.71  

    形成外科ではさまざまな部位の腫瘍に対する入院が最も多くなっています。入院翌日に腫瘍摘出術を行い、術後数日で退院となります。
    また一般的に「床ずれ」ともいわれる、「褥瘡」に対する入院治療も行っております。

    初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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    初発 再発 病期分類
    基準
    版数
    Stage Ⅰ Stage Ⅱ Stage Ⅲ Stage Ⅳ 不明
    胃癌 11 10 10 27 1 7,8
    大腸癌 14 26 45 31 32 2 7,8
    乳癌 13 24 26 14 1 7,8
    肺癌 1 8
    肝癌 2 7,8

    当院では患者さんの希望や病状に合わせて、入院による化学療法(抗がん剤の投与)加療を行っています。選択する抗がん剤にもよりますが、決められた量を計画的かつ頻回に分けて投与するため、複数回の入院ないし外来での化学療法を必要とします。したがって上記の表では、一人の患者さんが複数回入院した件数も含まれています。

    成人市中肺炎の重症度別患者数等

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    重症度 患者数 平均
    在院日数
    平均年齢
    軽症
    中等症 43 16.12 82.02
    重症
    超重症
    不明

    普段の生活の中で肺炎に罹患した成人(20才以上)について、重症度別に症例数を集計したものです。軽症であっても、患者さんの状態によっては入院して治療を行う場合があります。患者数が一番多いのは中等症です。肺炎の重症度が高くなるごとに平均在院日数が長くなり、平均年齢も高齢になることがわかります。

    脳梗塞の患者数等

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    発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
    3日以内 90 44.42 78.03 4.44
    その他 10 36.8 76.6 0

    当院では、約9割の患者さんが発症から3日以内に治療を開始しています。迅速に治療を開始することで早期離床につながり、早期にリハビリを開始することで日常生活の自立向上に努めています。当院では急性期医療だけではなく回復期リハビリテーション病棟を有しており、総合的な治療管理を行うことができます。

    診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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    内科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 309 0.28 1.17 0 68.16  
    K688 内視鏡的胆道ステント留置術 99 1.88 13.1 8.08 80.29  
    K6852 内視鏡的胆道結石除去術(その他) 42 0.81 5.5 0 75.69  
    K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 30 22.07 29.67 26.67 82.67  
    K654 内視鏡的消化管止血術 19 5.16 14.63 10.53 80.37  

    内科では、内視鏡を用いて大腸ポリープを切除する、内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術の症例が最も多くなっています。基本的に1泊2日入院で行っています。なお、当院では地域包括ケア病棟を開設しており、そこでも同手術を行っておりますが、集計の対象外となっています。
    次いで、内視鏡的胆道ステント留置術の症例が多くなっています。これは胆石や腫瘍などにより狭窄した胆道にチューブを留置し、胆汁の流れを良くする手術です。あわせて採石カテーテルを用いて胆石を取り除く場合もあります(内視鏡的胆道結石除去術)。
    4番目に多い胃瘻造設術は、繰り返す誤嚥性肺炎や脳梗塞後遺症等の患者に対し、嚥下障害があり、経口摂取が難しい場合に行っています。
    また、内視鏡的消化管止血術は、胃・十二指腸からの出血に対して、内視鏡を用いて行う止血術です。
    当院は、消化器内科系疾患に対する内視鏡的手術の症例が多いのが特徴です。

    外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K634 腹腔鏡下鼡径ヘルニア手術 55 1.51 4.4 0 68.44  
    K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 52 5.02 5.98 0 64.27  
    K6335 鼡径ヘルニア根治術 21 1.24 3.71 0 70.19  
    K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 18 7.33 21.5 0 78.44  
    K7181 虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 17 0.94 4.12 0 34.24  

    外科で最も多い手術は腹腔鏡下胆のう摘出術です。次いで、鼡径へルニアに対する手術となっています。鼡径ヘルニアは一般的に脱腸とも呼ばれますが、脱出したヘルニア嚢を還納し、再度脱出しないように脆弱した部分をメッシュで強化し、鼠径部の補強を行います。患者さんの希望やヘルニアの状態に合わせて、腹腔鏡を用いて手術を行う場合もあります。
    最近では内視鏡下での手術に力を入れており、最も件数の多い腹腔鏡下胆のう摘出術をはじめ、結腸・直腸切除や胃切除に対しても腹腔鏡補助下での手術が増加傾向にあります。

    整形外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K0821 人工関節置換術(股) 375 2.16 35.34 1.87 72.41  
    K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) 32 4.53 29.66 0 70.44  
    K069-3 関節鏡下半月板縫合術 26 1.46 44.85 0 34.27  
    K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 22 7.18 28.36 0 70.41  
    K0461 骨折観血的手術(大腿) 17 4.53 43.47 5.88 82.35  

    整形外科の手術件数は、人工関節置換術(膝・股)が最多です。人工関節置換術は、変形した関節をセラミックやポリエチレンでできた人工関節に入れ替えることで痛みの原因となっている部分を取り、歩行・動作能力を回復する手術です。当院ではナビゲーションシステムを使用し、さらにMIS(最小侵襲手術)で行っています。
    また、脊椎固定術(後方椎体固定)は、椎弓切除を行った後、自身の骨(自家骨)や人工骨、スクリューなどを使用して脊椎の安定性を高め、下肢の痺れや痛みの減少を図る手術です。
    関節鏡下半月板縫合術は、痛んだ半月板を関節鏡視下で縫合する手術です。半月板はスポーツや安定した生活動作に必要なため、適応があれば縫合術を勧めていますが、縫合が出来ない場合は、必要最低限の部分切除を行っています。また、併せて関節鏡下十字靱帯断裂形成手術を行う場合もあります。

    小児科

    集計対象数が全て10件未満のため掲載なし。
    令和2年度は小児科において手術症例はありませんでした。

    産婦人科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K8654 子宮脱手術腟壁形成手術及び子宮全摘術(腟式、腹式) 32 1.13 9.41 0 71.56  
    K877 子宮全摘術 13 1.46 8.92 0 47.62  
    K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)腹腔鏡によるもの 12 1 10 0 53.83  
    K9091ロ 流産手術妊娠11週までの場合その他のもの 10 2 1 0 33.9  
    K861 子宮内膜掻爬術  

    年間の手術件数は約160件。低侵襲の腹腔鏡手術をはじめ、開腹手術では手術創の美容に形成処置を行っています。骨盤臓器脱(子宮脱など)、子宮筋腫、卵巣腫瘍、子宮内膜症などの良性疾患手術、子宮癌、卵巣癌などの悪性疾患の手術、化学療法を行っています。

    耳鼻咽喉科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 11 1 7.64 0 49.45  
    K3772 口蓋扁桃手術摘出  
    K309 鼓膜(排液_換気)チューブ挿入術  
    K331 鼻腔粘膜焼灼術  
    K347-5 内視鏡下鼻腔手術1型(下鼻甲介手術)  

    耳鼻咽喉科で多い手術は、慢性副鼻腔炎に関する内視鏡を用いて行う手術となっています。この手術は、内視鏡を用い鼻内から各副鼻腔に到達し、副鼻腔を開放する手術です。
    また次いで多いのは、慢性扁桃炎や睡眠無呼吸症候群に対して行う口蓋扁桃摘出術となっています。

    眼科

    集計対象数が全て10件未満のため掲載なし。
    当科の入院は基本的に地域包括ケア病棟で行っているため集計対象から除外されています。
    眼科では主に水晶体再建術(白内障手術)を行っています。白内障は、加齢や糖尿病などのために目の中の水晶体(カメラで例えるとレンズ)が濁り、そのために光が目の中に入りにくく、視力の低下が起こります。水晶体再建術は濁った水晶体を取り除いて、眼内レンズに置き換えることで視力の回復を図る手術です。手術は局所麻酔で行われ、1泊2日で退院となります。

    皮膚科

    集計対象数が全て10件未満のため掲載なし。

    泌尿器科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 32 0.09 1 0 56.81  
    K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 24 2.63 6.29 0 76  
    K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 20 0.2 6.9 20 74.45  
    K7812 経尿道的尿路結石除去術その他のもの  
    K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純)  

    泌尿器科で最も多い手術は体外衝撃波腎・尿管結石破砕術です。体外から体内にある結石めがけて衝撃波を当て、体に傷をつけることなく結石を砕く治療法です。砕かれた結石は、尿とともに排出されます。
    2番目に多い手術は膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)です。開腹せずに手術用内視鏡を使って、膀胱腫瘍を切除する治療法です。切除した腫瘍は病理組織検査に提出し、性質などを調べます。
    3番目に多い手術は経尿道的尿管ステント留置術です。結石や腫瘍などが原因で狭くなった尿管の状態を改善するために行う治療です。

    脳神経外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 12 5.5 39.33 0 82.08  
    K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)  
    K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)  
    K688 内視鏡的胆道ステント留置術  
    K164-4 定位的脳内血腫除去術  

    脳外科で最も多い手術は慢性硬膜下血腫穿孔洗浄です。平均年齢が82歳と高齢者に多く施行している手術です。頭蓋骨に小さな穴をあけて硬膜下に溜まった血腫を吸引し、洗浄・除去します。
    2番目に多い手術が、胃瘻造設術です。脳神経障害やケガにより口腔・咽頭・食道を経由して食物や水分を摂取出来なくなった場合に用いられます。内視鏡を使って胃に栄養を送るためのカテーテルを入れ、そこから栄養を摂取します。
    3番目に多い手術が、中心静脈注射用植込型カテーテル設置です。胃瘻造設術と同様に脳神経障害やケガにより口腔・咽頭・食道を経由して食物や水分を摂取出来なくなった場合に用いられます。皮膚の下に100円硬貨程度のCVポート本体と薬剤を注入するチューブを埋め込み、そこから栄養を摂取します。

    循環器科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K5492 経皮的冠動脈ステント留置術不安定狭心症に対するもの 16 0 14.56 0 72.94  
    K5493 経皮的冠動脈ステント留置術その他のもの  
    K597-2 ペースメーカー交換術  
    K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術初回  
    K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞)  

    循環器内科では、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)に対する経皮的冠動脈ステント留置術などの心臓カテーテル治療や、不整脈に対する、ペースメーカー移植術を行っています。心臓カテーテル治療は、腕や足の血管から心臓まで管を通して病変を治療する方法です。「ステント」と呼ばれる網目状の小さな金属性の筒で、狭窄部を血管の内腔側から補強する手術が「経皮的冠動脈ステント留置術」となります。

    形成外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹)  
    K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)長径2cm未満  
    K2193 眼瞼下垂症手術その他のもの  
    K0871 断端形成術(骨形成を要する)(指)  
    K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)長径6cm以上12cm未満  

    形成外科では、腫瘍に対する摘出術が多くなっています。また、眼瞼下垂に対する手術も行っております。眼瞼下垂とは加齢などが原因で、上まぶたが垂れ下がり視界が狭くなった状態を言います。

    その他
    (DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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    DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
    130100 播種性血管内凝固症候群 同一
    異なる
    180010 敗血症 同一
    異なる
    180035 その他の真菌感染症 同一
    異なる
    180040 手術・処置等の合併症 同一
    異なる

    医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロになりえないものの少しでも改善すべきものとして重篤な疾患である、播種性血管内凝固症候群(DIC)、敗血症、その他の真菌症、手術処置の合併症について発症率を集計しています。

  1. 令和元年度・平成31年度 屋島総合病院 病院指標

    1. 年齢階級別退院患者数
    2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
    3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
    4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
    5. 脳梗塞の患者数等
    6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
    7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

    【更新履歴】2020/9/29 掲載開始

    年齢階級別退院患者数

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    年齢区分 0代 10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代 90代 不明
    患者数 195 67 125 156 266 370 715 1,160 994 317

    年代別で見ると、20代から70代まで、年齢に比例し増加しており最大値は70代の「1,160」となっている。香川県における人口ピラミッドで見ると、最も多いのは60代半ば(平成27年10月1日国勢調査より)であり、今後70代の患者数がさらに増加することが考えられる。

    診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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    内科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術定義副傷病なし 285 2.14 2.63 0 66.79  
    060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎限局性腹腔膿瘍手術等手術・処置等2なし定義副傷病なし 94 10.18 9.79 0 77.93  
    060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎手術・処置等2なし 56 7.04 5.39 0 60.45  
    040081xx99x00x 誤嚥性肺炎手術なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 53 24.68 20.84 9.43 87.83  
    110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症手術なし定義副傷病なし 40 20.02 12.58 5 79.7  

    内科で最も多い症例は大腸良性腫瘍に対する内視鏡的治療です。
    次に多い症例は、胆管(肝内外)結石・胆管炎です。胆石などが原因で胆管に炎症が起こるため、内視鏡的に胆道にチューブを留置する、胆石を除去するなどの内視鏡的手術の治療を行っています。
    3番目に多い症例は、感染性胃腸炎です。下痢などの症状がありますが、7日前後の入院期間です。4番目に多い症例は、誤嚥性肺炎です。高齢者の場合は唾液の誤嚥で肺炎になることも多く、高齢で重症化するほど入院期間も長くなっています。
    5番目に多い症例は、尿路感染症です。抗菌薬を投与し治療を行っています。

    外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)ヘルニア手術鼠径ヘルニア等 63 6.59 4.85 0 68.38  
    060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)腹腔鏡下胆嚢摘出術等 32 8.28 6.37 0 67.94  
    060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等腹腔鏡下胆嚢摘出術等手術・処置等1なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 21 8.1 7.13 0 58.1  
    060150xx03xxxx 虫垂炎虫垂切除術虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 19 5.63 5.45 0 41.47  
    060035xx99x60x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍手術なし手術・処置等26あり定義副傷病なし 19 4.11 4.4 0 77.53  

    外科で最も多い症例は鼡径ヘルニアとなっています。手術目的での予定入院が大半を占めています。
    また次いで多いのは胆嚢疾患です。患者さんの経過の一例として、手術前日に入院、手術後は4~5日で軽快退院となることが一般的です。
    最近では内視鏡下での手術に力を入れており、胆石症への手術をはじめ、結腸・直腸切除や胃切除に対しても腹腔鏡補助下での手術が増加しています。

    整形外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。)人工関節再置換術等 174 35.78 23.56 5.75 75.03  
    07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。)人工関節再置換術等 166 31.11 21.53 4.22 66.37  
    070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。)腰部骨盤、不安定椎手術なし手術・処置等21あり 57 2.21 2.73 0 71.02  
    160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。)腱縫合術等 55 41.62 14.1 0 34.56  
    160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)手術なし定義副傷病なし 48 35.19 19.4 4.17 80.06  

    整形外科では、変形性膝関節症や変形性股関節症に対する人工関節置換術の症例が多く、上位1位・2位を占めています。
    脊椎疾患に対する脊椎造影検査(ミエロ)は、通常2日間入院を予定しています。
    膝の前十字靱帯断裂や半月板損傷といったスポーツ外傷に対して、関節鏡視下手術を行っています。
    当科ではスポーツ医学センターと人工関節センターからなる屋島関節外科センターを併設しており、関節鏡視下手術や人工関節置換術が多いことが特徴です。

    小児科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)手術なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 46 6.87 6.17 8.7 0  
    060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎手術・処置等2なし 14 3.86 5.39 0 5.71  
    030270xxxxxxxx 上気道炎 13 3.92 4.94 0 1.69  
    0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満)手術なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 11 4.45 5.69 0 3.27  
    040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎手術・処置等2なし 11 4.82 5.73 0 2.36  

    小児科では、低出生体重児や新生児黄疸、新生児呼吸障害などの低出生体重に関する症例が最も多いです。随時症状の経過に留意し、重症化の可能姓があると判断すれば、早急に高度急性期病院に転院を行っています。
    次に多い症例は各種ウイルスによるウイルス性腸炎です。特に、冬にはノロウイルス・ロタウイルス等による腸炎の症例が増えます。
    また、その他の肺炎や気管支炎等の急性下気道炎の症例も上位を占めています。いずれの疾病も熱性けいれんや脱水などの合併症を起こす場合も少なくないため、原疾患だけでなく合併症についても留意して診療を行っています。

    産婦人科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    120090xx97xxxx 生殖器脱出症手術あり 32 11.19 8.65 0 72.81  
    120170xx99x0xx 早産、切迫早産手術なし手術・処置等2なし 20 15.25 19.06 20 28.05  
    120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍子宮全摘術等 17 8 6.09 0 45.35  
    120150xx99xxxx 妊娠早期の出血手術なし 16 14.81 11.57 0 28.31  
    120140xxxxxxxx 流産 15 3.87 2.51 0 31.07  

    産婦人科では、生殖器脱出症による入院が最も多い症例となっています。これは、更年期以降の女性に多くみられる子宮脱の症状に対して、子宮脱手術を施行します。
    次に多い子宮の良性腫瘍では、子宮筋腫等に対して腹腔鏡手術等を施行します。

    耳鼻咽喉科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    030400xx99xxxx 前庭機能障害手術なし 82 7.04 5.01 0 62.84  
    030390xx99xxxx 顔面神経障害手術なし 18 9.44 9.13 0 58  
    030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 17 8.76 6.8 0 51.65  
    030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎手術なし 16 6.31 5.45 0 37.75  
    030250xx991xxx 睡眠時無呼吸手術なし手術・処置等1あり 12 2 2.03 0 57.67  

    耳鼻咽喉科の入院症例は、前庭機能障害(めまい症)が最も多く、続いて顔面神経麻痺、慢性副鼻腔炎が多くなっています。顔面神経麻痺については、後遺症の予防的目的にリハビリも行っております。
    また慢性の扁桃炎に対しては、疾患の状態や患者さんの御希望に合わせて、後日に手術を行っています。

    眼科

    集計対象数が全て10件未満のため掲載無し。
    当科の入院は基本的に地域包括ケア病棟で行っているため集計対象から除外されています。

    皮膚科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    080020xxxxxxxx 帯状疱疹 31 8.03 9 0 79.26  
    080010xxxx0xxx 膿皮症手術・処置等1なし 20 11.5 12.55 0 70.2  
    080110xxxxx0xx 水疱症手術・処置等2なし 28.56  
    180020xxxxxxxx 性感染症     10.38      
    080190xxxxxxxx 脱毛症 3.44  

    皮膚科では、帯状疱疹に対する治療が最も多くなっています。ウイルスにより引き起こされ、一般に身体の左右どちらか一方にピリピリした痛みと、赤い斑点、水ぶくれが帯状にあらわれるのが特徴です。抗ウイルス剤の点滴を行い、約1週間の入院です。
    次いで、急性膿皮症の症例が挙げられます。これには蜂巣炎(蜂窩織炎)などが含まれ、主に抗生剤の点滴治療になります。

    泌尿器科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    11012xxx040x0x 上部尿路疾患体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき)手術・処置等1なし定義副傷病なし 52 2.79 2.64 0 57.6  
    110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍手術なし手術・処置等1あり定義副傷病なし 27 2.04 2.49 0 76.56  
    110070xx0200xx 膀胱腫瘍膀胱悪性腫瘍手術経尿道的手術手術・処置等1なし手術・処置等2なし 21 8.52 7.07 0 76.1  
    110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症手術なし定義副傷病なし 12 13.33 12.58 8.33 88.92  
    110200xx02xxxx 前立腺肥大症等経尿道的前立腺手術等 8.52  

    当院の泌尿器科では、上部尿路疾患の患者さんの治療が最も多くなっています。体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(ESWL)を行っています。1泊2日の入院で行うことが多いです。
    次いで多いのは前立腺癌の疑いのある患者さんの検査入院です。針を刺して採取した組織を観察し、癌であるかどうか観察します。こちらも1泊2日の入院で行うことが多いです。
    膀胱悪性腫瘍の患者さんに対する治療では腫瘍を切除する手術を行い、術後は血尿の有無などを確認しながら、安定していれば1週間ほどで退院となります。

    脳神経外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷その他の手術あり手術・処置等2なし定義副傷病なし 31 26.55 9.67 0 77.77  
    160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷手術なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 25 21.48 7.34 12 71.44  
    010060×2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし手術・処置等1なし手術・処置等24あり定義副傷病なし発症前RankinScale0、1又は2 23 44.78 16.13 4.35 73.65  
    010061xxxxx0xx 一過性脳虚血発作手術・処置等2なし 17 11 6.22 0 71.65  
    010230xx99x00x てんかん手術なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 13 12.69 7.1 7.69 56.69  

    当院の脳神経外科では、外傷性のくも膜下出血や硬膜下血腫、脳挫傷等の頭部外傷に対する手術の症例が最も多くなっています。高齢者の転倒による受傷も多く、平均年齢も70歳を超えています。
    次いで多いのが、脳梗塞などの脳血管障害が出現した患者さんに対する治療のための入院です。点滴治療やリハビリなどを行っています。症状が軽減した患者さんは、回復期リハビリテーション病棟というリハビリを集中して行う病棟で、退院に向けて積極的にリハビリを行っているため平均在院日数が長くなっています。
    また、当院は脳血管障害発症後4.5時間以内の患者さんにのみ適応できる「アルテプラーゼ(t-PA)静注療法」と呼ばれる超急性期血栓溶解療法が可能な病院となっており、脳血管障害に対する治療に力を入れております。

    循環器科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    050130xx99000x 心不全手術なし手術・処置等1なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 51 18.2 17.71 1.96 83.55  
    050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患手術なし手術・処置等11あり手術・処置等2なし定義副傷病なし 29 2.14 3.01 3.45 67.03  
    050210xx97000x 徐脈性不整脈手術あり手術・処置等1なし、1、3あり手術・処置等2なし定義副傷病なし 17 10.29 10.8 0 82.41  
    050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患経皮的冠動脈形成術等手術・処置等1なし、1、2あり手術・処置等2なし定義副傷病なし 16 9.38 4.4 0 74.56  
    050130xx97000x 心不全その他の手術あり手術・処置等1なし、1あり手術・処置等2なし定義副傷病なし 23.67  

    循環器科で最も多い症例は心不全の疾患になります。平均年齢も80歳を超えており、後期高齢の患者さんが多いことがわかります。
    また次いで多いのは狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院です。検査入院での場合は1泊2日の入院が多く平均在院日数が約2日となっています。

    形成外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    180060xx97xxxx その他の新生物手術あり 11 3.09 6.39 0 52.45  
    080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外)皮膚悪性腫瘍切除術等手術・処置等2なし 7.9  
    161000x199x0xx 熱傷・化学熱傷・凍傷・電撃傷(BurnIndex10未満)手術なし手術・処置等2なし 12.36  
    020230xx97x0xx 眼瞼下垂手術あり手術・処置等2なし 3.1  
    080250xx9700xx 褥瘡潰瘍手術あり手術・処置等1なし手術・処置等2なし 27.13  

    形成外科ではさまざまな部位の腫瘍に対する入院が最も多くなっています。入院翌日に腫瘍摘出術を行い、術後数日で退院となります。
    また一般的に「床ずれ」ともいわれる、「褥瘡」に対する入院治療も行っております。

    初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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    初発 再発 病期分類
    基準
    版数
    Stage Ⅰ Stage Ⅱ Stage Ⅲ Stage Ⅳ 不明
    胃癌 30 35 1 7,8
    大腸癌 11 14 27 51 29 2 6,7
    乳癌 10 10 1 7
    肺癌 1 7
    肝癌 2 7

    当院では患者さんの希望や病状に合わせて、入院による化学療法(抗がん剤の投与)加療を行っています。選択する抗がん剤にもよりますが、決められた量を計画的かつ頻回に分けて投与するため、複数回の入院ないし外来での化学療法を必要とします。したがって上記の表では、一人の患者さんが複数回入院した件数も含まれています。

    成人市中肺炎の重症度別患者数等

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    重症度 患者数 平均
    在院日数
    平均年齢
    軽症
    18
    7.28
    54.39
    中等症
    53
    13.32
    79.3
    重症
    超重症
    不明

    普段の生活の中で肺炎に罹患した成人(20才以上)について、重症度別に症例数を集計したものです。軽症であっても、患者さんの状態によっては入院して治療を行う場合があります。患者数が一番多いのは中等症です。肺炎の重症度が高くなるごとに平均在院日数が長くなり、平均年齢も高齢になることがわかります。

    脳梗塞の患者数等

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    発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
    3日以内 98 60.36 80.93 14.29
    その他

    当院では、約9割の患者さんが発症から3日以内に治療を開始しています。迅速に治療を開始することで早期離床につながり、早期にリハビリを開始することで日常生活の自立向上に努めています。当院では急性期医療だけではなく回復期リハビリテーション病棟を有しており、総合的な治療管理を行うことができます。

    診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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    内科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術
    長径2cm未満
    294 0.17 1.22 0 67.46  
    K688 内視鏡的胆道ステント留置術 88 3.23 16.25 4.55 80.14  
    K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 22 29.5 34.55 18.18 82.23  

    K6532

    内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層)

    21 1 11.05 0 75.05  
    K6852

    内視鏡的胆道結石除去術(その他)

    21 0.48 4.52 0 73.86  

    内科では、内視鏡を用いて大腸ポリープを切除する、内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術の症例が最も多くなっています。基本的に1泊2日入院で行っています。なお、当院では地域包括ケア病棟を開設しており、そこでも同手術を行っておりますが、集計の対象外となっています。
    次いで、内視鏡的胆道ステント留置術の症例が多くなっています。これは胆石や腫瘍などにより狭窄した胆道にチューブを留置し、胆汁の流れを良くする手術です。あわせてカテーテルを用いて胆石を取り除く場合もあります(内視鏡的胆道結石除去術)。
    3番目の胃瘻造設術は、繰り返す誤嚥性肺炎や脳梗塞後遺症等の患者に対し、嚥下障害があり、経口摂取が難しい場合に胃瘻造設術を行っています。
    4番目は内視鏡で胃癌を切除する手術です。リンパ節転移の可能性がほとんどない早期癌に対して行われます。
    当院では、消化器内科系疾患に対する内視鏡的手術の症例が多いのが特徴です。

    外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 68 5.54 7.78 0 65.63  
    K634

    腹腔鏡下鼡径ヘルニア手術

    44 1.59 4.11 0 65.57  
    K6335

    ヘルニア手術鼠径ヘルニア

    20 1 4.3 0 75.1  
    K7181

    虫垂切除術虫垂周囲膿瘍を伴わないもの

    19 0.58 4.05 0 41.47  
    K719-3

    腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術

    10 2.6 11.9 0 63.2  

    外科で最も多い手術は腹腔鏡下胆のう摘出術です。次いで、鼡径へルニアに対する手術となっています。鼡径ヘルニアは一般的に脱腸とも呼ばれますが、脱出したヘルニア嚢を還納し、再度脱出しないように脆弱した部分をメッシュで強化し、鼠径部の補強を行います。患者さんの希望やヘルニアの状態に合わせて、腹腔鏡を用いて手術を行う場合もあります。
    最近では内視鏡下での手術に力を入れており、最も件数の多い腹腔鏡下胆のう摘出術をはじめ、結腸・直腸切除や胃切除に対しても腹腔鏡補助下での手術が増加傾向にあります。

    整形外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K0821 人工関節置換術(肩・股・膝) 388 1.92 33.9 4.64 71.98  
    K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) 49 4.43 30.94 4.08 71.2  
    K069-3 関節鏡下半月板縫合術 28 1.36 39.86 0 36.32  
    K1426

    脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)椎弓形成

    22 2.86 23.73 4.55 66.82  

    K079-21

    関節鏡下靱帯断裂形成手術十字靱帯

    21 1.76 37.9 0 35.62  

    整形外科の手術件数は、人工関節置換術(膝・股)が最多です。人工関節置換術は、変形した関節をセラミックやポリエチレンでできた人工関節に入れ替えることで痛みの原因となっている部分を取り、歩行・動作能力を回復する手術です。当院ではナビゲーションシステムを使用し、さらにMIS(最小侵襲手術)で行っています。
    また、脊椎固定術(後方椎体固定)は、椎弓切除を行った後、自身の骨(自家骨)や人工骨、スクリューなどを使用して脊椎の安定性を高め、下肢の痺れや痛みの減少を図る手術です。
    関節鏡下半月板縫合術は、痛んだ半月板を関節鏡視下で縫合する手術です。半月板はスポーツや安定した生活動作に必要なため、適応があれば縫合術を勧めていますが、縫合が出来ない場合は、必要最低限の部分切除を行っています。また、併せて関節鏡下十字靱帯断裂形成手術を行う場合があります。

    小児科

    集計対象数が全て10件未満のため掲載無し。

    産婦人科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス

    K8654

    子宮脱手術(子宮全摘術及び腟壁形成手術)

    29 1.21 9.03 0 72.97  

    K9091ロ

    流産手術妊娠11週までの場合その他のもの

    13 2.08 0.92 0 30.62  

    K877-2

    腹腔鏡下腟式子宮全摘術

    13 1 8.54 0 46.08  

    K867

    子宮頸部(腟部)切除術

     

    K877

    子宮全摘術

     

    年間の手術件数は約160件。
    低侵襲の腹腔鏡手術をはじめ、開腹手術では手術創の美容に形成処置を行っています。骨盤臓器脱(子宮脱など)、子宮筋腫、卵巣腫瘍、子宮内膜症などの良性疾患手術、子宮癌、卵巣癌などの悪性疾患の手術、化学療法を行っています。

    耳鼻咽喉科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 13 2 11.69 0 18  
    K340-5

    内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術)

    10 1 6.9 0 61.6  

    K309

    鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術

    10 1 1.5 0 4.7  

    K340-6

    内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術)

     

    K4571

    耳下腺腫瘍摘出術(1. 耳下腺浅葉摘出術)

     

    耳鼻咽喉科で多い手術は、慢性扁桃炎や睡眠無呼吸症候群に対して行う口蓋扁桃摘出術となっています。
    また、慢性副鼻腔炎に関する内視鏡を用いた手術も行っています。

    眼科

    集計対象数が全て10件未満のため掲載無し。
    当科の入院は基本的に地域包括ケア病棟で行っているため集計対象から除外されています。
    眼科では主に水晶体再建術(白内障手術)を行っています。
    白内障は、加齢や糖尿病などのために目の中の水晶体(カメラで例えるとレンズ)が濁り、そのために光が目の中に入りにくく、視力の低下が起こります。水晶体再建術は濁った水晶体を取り除いて、眼内レンズに置き換えることで視力の回復を図る手術です。
    手術は局所麻酔で行われ、1泊2日で退院となります。

    皮膚科

    集計対象数が全て10件未満のため掲載無し。

    泌尿器科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K768

    体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき)

    46 0.43 1.04 0 56.93  
    K8036イ

    膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用)

    23 5.78 6.74 0 78.35  
    K783-2

    経尿道的尿管ステント留置術

    18 2.22 8 0 74.28  
    K8411

    経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用)

     

    K7812

    経尿道的尿路結石除去術(その他)

     

    当院で最も多い泌尿器科の手術は体外衝撃波腎・尿管結石破砕術です。体外から体内にある結石めがけて衝撃波を当て、体に傷をつけることなく結石を砕く治療法です。砕かれた結石は、尿とともに排出されます。
    2番目に多い手術は膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)です。開腹せずに手術用内視鏡を使って、膀胱腫瘍を切除する治療法です。切除した腫瘍は病理組織検査に提出し、性質などを調べます。
    3番目に多い手術は経尿道的尿管ステント留置術です。結石や腫瘍などが原因で狭くなった尿管の状態を改善するために行う治療です。

    脳神経外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K664

    胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)

    13 64.38 35.69 30.77 86.69  
    K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術  

    K6182

    中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)

     

    K174-2

    髄液シャント抜去術

     

    K0821

    人工関節置換術(股)

     

    当院の脳外科で最も多い手術は胃瘻造設術です。
    脳神経障害やケガにより口腔・咽頭・食道を経由して食物や水分を摂取出来なくなった場合に用いられます。内視鏡を使って胃に栄養を送るためのカテーテルを入れ、そこから栄養を摂取します。
    2番目に多い手術が、慢性硬膜下血腫除去術です。
    平均年齢が75歳と高齢者に多く施行している手術です。頭蓋骨に小さな穴をあけて硬膜下に溜まった血腫を吸引し、洗浄除去します。
    3番目に多い手術が、中心静脈注射用埋込型カテーテル設置です。
    胃瘻造設術と同様に脳神経障害やケガにより口腔・咽頭・食道を経由して食物や水分を摂取出来なくなった場合に用いられます。皮膚の下に100円硬貨程度のCVポート本体と薬剤を注入するチューブを埋め込み、そこから栄養を摂取します。
    次いで多いのが、人工関節置換術です。
    人工関節置換術は変形した関節をセラミックやポリエチレンでできた人工関節に入れ替えることで痛みの原因となっている部分を取り、歩行・動作能力を回復する手術です。整形外科で行うことが多いですが、術後脳外科に転科したため件数が多くなっています。
    人工関節置換術を並んで多いのが、髄液シャント抜去術です。
    くも膜下出血や腫瘍、外傷などのあとに生じる正常圧水頭症に対して、髄液の流れを良くするためにカテーテルを挿入した手術を行ったあと、経過良好のためにカテーテルを抜去した際に行う手術です。

    循環器科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K5972 ペースメーカー移植術経静脈電極の場合 13 2.15 7.77 7.69 80.08  
    K5493 経皮的冠動脈ステント留置術その他のもの 12 1.42 9 0 72.33  
    K5492 経皮的冠動脈ステント留置術
    不安定狭心症に対するもの
    11 0.09 10.82 0 69.82  
    K597-2 ペースメーカー交換術  

    K596

    体外ペースメーキング術

     

    循環器内科では、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)に対する経皮的冠動脈ステント留置術などの心臓カテーテル治療や、不整脈に対する、ペースメーカー移植術を行っています。心臓カテーテル治療は、腕や足の血管から心臓まで管を通して病変を治療する方法です。「ステント」と呼ばれる網目状の小さな金属性の筒で、狭窄部を血管の内腔側から補強する手術が「経皮的冠動脈ステント留置術」となります。

    形成外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)  
    K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術
    肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹
     

    K016

    筋(皮)弁術

     

    K2193

    眼瞼下垂症手術その他のもの

     

    K0053

    皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)
    長径4cm以上

     

    形成外科では、腫瘍に対する摘出術が多くなっています。また、眼瞼下垂に対する手術も行っております。眼瞼下垂とは加齢などが原因で、上まぶたが垂れ下がり視界が狭くなった状態を言います。

    その他

    (DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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    DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
    130100 播種性血管内凝固症候群 同一
    異なる
    180010 敗血症 同一
    異なる
    180035 その他の真菌感染症 同一
    異なる
    180040 手術・処置等の合併症 同一
    異なる

    医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロになりえないものの少しでも改善すべきものとして重篤な疾患である、播種性血管内凝固症候群(DIC)、敗血症、その他の真菌症、手術処置の合併症について発症率を集計しています。

  1. 平成30年度 屋島総合病院 病院指標

    1. 年齢階級別退院患者数
    2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
    3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
    4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
    5. 脳梗塞の患者数等
    6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
    7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

    【更新履歴】2019/9/26 掲載開始

    年齢階級別退院患者数

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    年齢区分 0代 10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代 90代 不明
    患者数 231 69 121 204 291 389 749 1,174 948 281

    年代別で見ると、20代から70代まで、年齢に比例し増加しており最大値は70代の「1,174」となっている。香川県における人口ピラミッドで見ると、最も多いのは60代半ば(平成27年10月1日国勢調査より)であり、今後70代の患者数がさらに増加することが考えられる。

    診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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    内科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術定義副傷病なし 237 2.37 2.67 0 66.27  
    060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎限局性腹腔膿瘍手術等手術・処置等2なし定義副傷病なし 120 11.87 10.08 0.83 77.51  
    040081xx99x00x 誤嚥性肺炎手術なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 60 24.4 20.92 13.33 87.18  
    060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎手術・処置等2なし 50 5.82 5.42 0 57.56  
    110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症手術なし定義副傷病なし 34 17.12 12.58 5.88 76.44  

    内科で最も多い症例は大腸良性腫瘍に対する内視鏡的治療です。
    次に多い症例は、胆管(肝内外)結石・胆管炎です。胆石などが原因で胆管に炎症が起こるため、内視鏡的に胆道にチューブを留置する、胆石を除去するなどの内視鏡的手術の治療を行っています。
    3番目に多い症例は、誤嚥性肺炎です。高齢者の場合は唾液の誤嚥で肺炎になることも多く、高齢で重症化するほど入院期間も長くなっています。
    4番目に多い症例は、感染性胃腸炎です。下痢などの症状がありますが、5日前後の入院期間です。
    5番目に多い症例は、尿路感染症です。抗菌薬を投与し治療を行っています。

    外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)ヘルニア手術鼠径ヘルニア等 66 7.44 4.96 0 68.09  
    060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)腹腔鏡下胆嚢摘出術等 25 9.6 6.52 0 62.84  
    090010xx99x4xx 乳房の悪性腫瘍手術なし手術・処置等24あり 20 3.95 4.28 0 73.2  
    060150xx03xxxx 虫垂炎虫垂切除術虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 19 6.89 5.49 0 48.84  
    060040xx99x60x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍手術なし手術・処置等26あり定義副傷病なし 19 5 4.33 0 66.63  

    外科で最も多い症例は鼡径ヘルニアとなっています。手術目的での予定入院が大半を占めています。
    また次いで多いのは胆嚢疾患です。患者さんの経過の一例として、手術前日に入院、手術後は4~5日で軽快退院となることが一般的です。
    最近では内視鏡下での手術に力を入れており、胆石症への手術をはじめ、結腸・直腸切除や胃切除に対しても腹腔鏡補助下での手術が増加しています。

    整形外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。)人工関節再置換術等 151 35.73 24.26 2.65 73.03  
    07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。)人工関節再置換術等 146 33.34 22.27 2.74 66.43  
    070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。)腰部骨盤、不安定椎手術なし手術・処置等21あり 51 2.41 2.79 0 72.67  
    160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)手術なし定義副傷病なし 48 36.04 19.61 4.17 77.71  
    160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。)腱縫合術等 42 41.38 14.27 0 37.79  

    整形外科では、変形性膝関節症や変形性股関節症に対する人工関節置換術の症例が多く、上位1位・2位を占めています。
    脊椎疾患に対する脊椎造影検査(ミエロ)は、通常2日間入院を予定しています。胸椎や腰椎の骨折は、高齢者の方が転倒等を契機に受傷することが多くなっています。
    膝の前十字靱帯断裂や半月板損傷といったスポーツ外傷に対して、関節鏡視下手術を行っています。当科ではスポーツ医学センターと人工関節センターからなる屋島関節外科センターを併設しており、関節鏡視下手術や人工関節置換術が多いことが特徴です。

    小児科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)手術なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 48 6.67 6.17 10.42 0  
    040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎手術・処置等2なし 21 5.76 6.14 0 1.76  
    0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満)手術なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 18 4.11 5.71 0 2.17  
    040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)定義副傷病なし 18 4.61 6.19 0 1.94  
    060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎手術・処置等2なし 16 3.06 5.42 0 3.63  

    小児科では、低出生体重児や新生児黄疸、新生児呼吸障害などの低出生体重に関する症例が最も多いです。随時症状の経過に留意し、重症化の可能姓があると判断すれば、早急に高度急性期病院に転院を行っています。
    次に多い症例は各種ウイルスによるウイルス性肺炎です。特に、冬にはRSウイルスによる肺炎の症例が増えます。
    また、その他の肺炎や気管支炎等の急性下気道炎の症例も上位を占めています。いずれの疾病も熱性けいれんや脱水などの合併症を起こす場合も少なくないため、原疾患だけでなく合併症についても留意して診療を行っています。

    産婦人科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    120090xx97xxxx 生殖器脱出症手術あり 23 10.57 8.86 0 71.96  
    120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍子宮全摘術等 22 12 9.87 0 46.5  
    120150xx99xxxx 妊娠早期の出血手術なし 21 10.19 11.83 4.76 29.1  
    120140xxxxxxxx 流産 19 2.74 2.45 0 32.84  
    120170xx99x0xx 早産、切迫早産手術なし手術・処置等2なし 11 22.64 19.69 9.09 30.09  

    産婦人科では、生殖器脱出症による入院が最も多い症例となっています。これは、更年期以降の女性に多くみられる子宮脱の症状に対して、子宮脱手術を施行します。
    次に多い子宮の良性腫瘍では、子宮筋腫等に対して腹腔鏡手術等を施行します。

    耳鼻咽喉科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    030400xx99xxxx 前庭機能障害手術なし 81 7.63 5.1 0 67.01  
    030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎手術なし 31 5.81 5.43 0 44.23  
    030250xx991xxx 睡眠時無呼吸手術なし手術・処置等1あり 18 2 2.04 0 45.33  
    030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 17 9.41 7.04 0 54.18  
    030428xxxxxxxx 突発性難聴 13 12.62 9.02 0 62.54  

    耳鼻咽喉科の入院症例は、前庭機能障害(めまい症)が最も多く、続いて急性扁桃炎、睡眠時無呼吸症候群が多くなっています。睡眠時無呼吸症候群については、1泊2日の検査入院となっております。
    また慢性の扁桃炎に対しては、疾患の状態や患者さんの御希望に合わせて、後日に手術を行っています。

    眼科

    集計対象数が全て10件未満のため掲載無し。
    当科の入院は基本的に地域包括ケア病棟で行っているため集計対象から除外されています。

    皮膚科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    080020xxxxxxxx 帯状疱疹 42 7.55 8.98 0 64.1  
    080010xxxx0xxx 膿皮症手術・処置等1なし 30 11.83 12.51 0 65.47  
    080190xxxxxxxx 脱毛症  
    080110xxxxx0xx 水疱症手術・処置等2なし  
    161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒)手術・処置等2なし定義副傷病なし  

    皮膚科では、帯状疱疹に対する治療が最も多くなっています。ウイルスにより引き起こされ、一般に身体の左右どちらか一方にピリピリした痛みと、赤い斑点、水ぶくれが帯状にあらわれるのが特徴です。抗ウイルス剤の点滴を行い、約1週間の入院です。
    次いで、急性膿皮症の症例が挙げられます。これには蜂巣炎(蜂窩織炎)などが含まれ、主に抗生剤の点滴治療になります。

    泌尿器科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    11012xxx040x0x 上部尿路疾患体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき)手術・処置等1なし定義副傷病なし 45 2.33 2.72 0 56.78  
    110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍手術なし手術・処置等1あり定義副傷病なし 28 2 2.53 0 71.39  
    110070xx0200xx 膀胱腫瘍膀胱悪性腫瘍手術経尿道的手術手術・処置等1なし手術・処置等2なし 24 13.08 7.2 4.17 78.04  
    110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全手術なし手術・処置等1なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 19 8.89 12.05 0 74.79  
    110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症手術なし定義副傷病なし 18 14.44 12.58 5.56 78.17  

    当院の泌尿器科では、上部尿路疾患の患者さんの治療が最も多くなっています。体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(ESWL)を行っています。1泊2日の入院で行うことが多いです。
    次いで多いのは前立腺癌の疑いのある患者さんの検査入院です。針を刺して採取した組織を観察し、癌であるかどうか観察します。こちらも1泊2日の入院で行うことが多いです。
    膀胱悪性腫瘍の患者さんに対する治療では腫瘍を切除する手術を行い、術後は血尿の有無などを確認しながら、安定していれば1週間ほどで退院となります。

    脳神経外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷その他の手術あり手術・処置等2なし定義副傷病なし 39 20.82 9.69 7.69 71.85  
    010060×2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし手術・処置等1なし手術・処置等24あり定義副傷病なし発症前RankinScale0、1又は2 32 42.69 16.18 3.13 73.16  
    160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷手術なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 29 8.34 7.35 3.45 51.72  
    010061xxxxx0xx 一過性脳虚血発作手術・処置等2なし 22 11.27 6.24 0 72.73  
    010290xxxxxxxx 自律神経系の障害 16 8.81 5.3 0 80.13  

    当院の脳神経外科では、外傷性のくも膜下出血や硬膜下血腫、脳挫傷等の頭部外傷に対する手術の症例が最も多くなっています。高齢者の転倒による受傷も多く、平均年齢も70歳を超えています。
    次いで多いのが、脳梗塞などの脳血管障害が出現した患者さんに対する治療のための入院です。点滴治療やリハビリなどを行っています。症状が軽減した患者さんは、回復期リハビリテーション病棟というリハビリを集中して行う病棟で、退院に向けて積極的にリハビリを行っているため平均在院日数が長くなっています。
    また、当院は脳血管障害発症後4.5時間以内の患者さんにのみ適応できる「アルテプラーゼ(t-PA)静注療法」と呼ばれる超急性期血栓溶解療法が可能な病院となっており、脳血管障害に対する治療に力を入れております。

    循環器科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    050130xx99000x 心不全手術なし手術・処置等1なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 55 17.93 17.66 3.64 83.82  
    050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患手術なし手術・処置等11あり手術・処置等2なし定義副傷病なし 31 2.13 3.01 3.23 71.06  
    050210xx97000x 徐脈性不整脈手術あり手術・処置等1なし、1、3あり手術・処置等2なし定義副傷病なし 17 9.41 11.01 5.88 82.53  
    050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患経皮的冠動脈形成術等手術・処置等1なし、1、2あり手術・処置等2なし定義副傷病なし 17 6.53 4.47 0 69.59  
    050030xx97030x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞その他の手術あり手術・処置等1なし、1あり手術・処置等23あり定義副傷病なし 11 18.36 15.94 0 73.09  

    循環器科で最も多い症例は心不全の疾患になります。平均年齢も80歳を超えており、後期高齢の患者さんが多いことがわかります。
    また次いで多いのは狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院です。検査入院での場合は1泊2日の入院が多く平均在院日数が約2日となっています。

    形成外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    180060xx97xxxx その他の新生物手術あり 11 2.82 6.33 0 54.45  
    070010xx010x0x 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。)四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等手術・処置等1なし定義副傷病なし 5.59  
    020230xx97x0xx 眼瞼下垂手術あり手術・処置等2なし 3.15  
    080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外)皮膚悪性腫瘍切除術等手術・処置等2なし 8.16  
    080250xx9701xx 褥瘡潰瘍手術あり手術・処置等1なし手術・処置等2あり 46.13  

    形成外科ではさまざまな部位の腫瘍に対する入院が最も多くなっています。入院翌日に腫瘍摘出術を行い、術後数日で退院となります。
    また一般的に「床ずれ」ともいわれる、「褥瘡」に対する入院治療も行っております。

    初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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    初発 再発 病期分類
    基準
    版数
    Stage Ⅰ Stage Ⅱ Stage Ⅲ Stage Ⅳ 不明
    胃癌 16 31 17 1 7
    大腸癌 17 65 25 2 6,7,8
    乳癌 27 1 7
    肺癌 1 7
    肝癌 2 7

    当院では患者さんの希望や病状に合わせて、入院による化学療法(抗がん剤の投与)加療を行っています。選択する抗がん剤にもよりますが、決められた量を計画的かつ頻回に分けて投与するため、複数回の入院ないし外来での化学療法を必要とします。したがって上記の表では、一人の患者さんが複数回入院した件数も含まれています。

    成人市中肺炎の重症度別患者数等

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    重症度 患者数 平均
    在院日数
    平均年齢
    軽症
    10
    10.4
    61.1
    中等症
    61
    15.23
    80.36
    重症
    超重症
    不明

    普段の生活の中で肺炎に罹患した成人(20才以上)について、重症度別に症例数を集計したものです。軽症であっても、患者さんの状態によっては入院して治療を行う場合があります。患者数が一番多いのは中等症です。肺炎の重症度が高くなるごとに平均在院日数が長くなり、平均年齢も高齢になることがわかります。

    脳梗塞の患者数等

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    発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
    3日以内 96 50.89 77.15 6.25
    その他

    当院では、約9割の患者さんが発症から3日以内に治療を開始しています。迅速に治療を開始することで早期離床につながり、早期にリハビリを開始することで日常生活の自立向上に努めています。当院では急性期医療だけではなく回復期リハビリテーション病棟を有しており、総合的な治療管理を行うことができます。

    診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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    内科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術
    長径2cm未満
    244 0.28 1.24 0.41 67  
    K688 内視鏡的胆道ステント留置術 88 2.5 11.43 1.14 79.86  
    K6852 内視鏡的胆道結石除去術その他のもの 28 0.32 4.82 0 73.61  
    K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、
    腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
    27 20.67 34.81 25.93 82.19  
    K681 胆嚢外瘻造設術 19 2.74 25.95 10.53 78.63  

    内科では、内視鏡を用いて大腸ポリープを切除する、内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術の症例が最も多くなっています。基本的に1泊2日入院で行っています。なお、当院では地域包括ケア病棟を開設しており、そこでも同手術を行っておりますが、集計の対象外となっています。
    次いで、内視鏡的胆道ステント留置術の症例が多くなっています。これは胆石や腫瘍などにより狭窄した胆道にチューブを留置し、胆汁の流れを良くする手術です。あわせてカテーテルを用いて胆石を取り除く場合もあります(内視鏡的胆道結石除去術)。
    繰り返す誤嚥性肺炎や脳梗塞後遺症等の患者に対し、嚥下障害があり、経口摂取が難しい場合に胃瘻造設術を行っています。
    当院では、消化器内科系疾患に対する内視鏡的手術の症例が多いのが特徴です。

    外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 41 4 5.46 0 65.07  
    K6335 鼡径ヘルニア根治術 35 1.69 4.63 0 70.43  
    K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 30 1.63 4.5 0 62.8  
    K7181 虫垂切除術虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 18 0.39 5.56 0 50.67  
    K7193 結腸悪性腫瘍手術(盲腸切除) 17 12.47 21.29 5.88 76.94  

    外科で最も多い手術は腹腔鏡下胆のう摘出術です。次いで、鼡径へルニアに対する手術となっています。鼡径ヘルニアは一般的に脱腸とも呼ばれますが、脱出したヘルニア嚢を還納し、再度脱出しないように脆弱した部分をメッシュで強化し、鼠径部の補強を行います。患者さんの希望やヘルニアの状態に合わせて、腹腔鏡を用いて手術を行う場合もあります。
    最近では内視鏡下での手術に力を入れており、最も件数の多い腹腔鏡下胆のう摘出術をはじめ、結腸・直腸切除や胃切除に対しても腹腔鏡補助下での手術が増加傾向にあります。

    整形外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) 348 1.81 33.88 2.87 71.24  
    K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術
    (後方椎体固定)
    39 3.49 29.72 0 71.21  
    K069-3 関節鏡下半月板縫合術 22 1.55 38.5 0 41.82  
    K1342 椎間板摘出術(後方摘出術) 15 4.27 10.73 0 54.33  
    K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術
    (椎弓形成)
    13 8.15 26.23 7.69 69  

    平成30年度における整形外科の手術件数は、人工関節置換術が最多です。人工関節置換術は、変形した関節をセラミックやポリエチレンでできた人工関節に入れ替えることで痛みの原因となっている部分を取り、歩行・動作能力を回復する手術です。当院ではナビゲーションシステムを使用し、さらにMIS(最小侵襲手術)で行っています。
    また、脊椎固定術(後方椎体固定)は、椎弓切除を行った後、自身の骨(自家骨)や人工骨、スクリューなどを使用して脊椎の安定性を高め、下肢の痺れや痛みの減少を図る手術です。腰椎椎間板ヘルニアに対しては、神経を圧迫している椎間板を摘出する手術も行っています。
    関節鏡下半月板縫合術は、痛んだ半月板を関節鏡視下で縫合する手術です。半月板はスポーツや安定した生活動作に必要なため、適応があれば縫合術を勧めていますが、縫合が出来ない場合は、必要最低限の部分切除を行っています。

    小児科

    本年度は小児科において手術症例はありませんでした。
    腹痛、腹部腫瘤、粘血便の特徴がみられる腹腸重積症では、発症早期であれば、小児科で非観血的に整復術しています。

    産婦人科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K877 子宮全摘術(腹式) 21 1.14 9.43 0 47.52  
    K9091ロ 流産手術妊娠11週までの場合その他のもの 20 1.55 0.95 0 32.85  
    K8654

    子宮脱手術腟壁形成手術及び子宮全摘術
    (腟式、腹式)

    18 1.11 8.78 0 71.78  
    K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 11 1 10.36 0 47.45  
    K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)
    腹腔鏡によるもの
     

    年間の手術件数は約160件。
    低侵襲の腹腔鏡手術をはじめ、開腹手術では手術創の美容に形成処置を行っています。骨盤臓器脱(子宮脱など)、子宮筋腫、卵巣腫瘍、子宮内膜症などの良性疾患手術、子宮癌、卵巣癌などの悪性疾患の手術、化学療法を行っています。

    耳鼻咽喉科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 12 1 8.5 0 19  
    K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型
    (選択的(複数洞)副鼻腔手術)
    11 1 7.27 0 58.09  
    K347-5 内視鏡下鼻腔手術1型(下鼻甲介手術)  
    K331 鼻腔粘膜焼灼術  
    K340-4 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅱ型(副鼻腔単洞手術)  

    耳鼻咽喉科で多い手術は、慢性扁桃炎や睡眠無呼吸症候群に対して行う口蓋扁桃摘出術となっています。
    また、慢性副鼻腔炎に関する内視鏡を用いた手術も行っています。

    眼科

    集計対象数が全て10件未満のため掲載無し。
    当科の入院は基本的に地域包括ケア病棟で行っているため集計対象から除外されています。
    眼科では主に水晶体再建術(白内障手術)を行っています。
    白内障は、加齢や糖尿病などのために目の中の水晶体(カメラで例えるとレンズ)が濁り、そのために光が目の中に入りにくく、視力の低下が起こります。水晶体再建術は濁った水晶体を取り除いて、眼内レンズに置き換えることで視力の回復を図る手術です。
    手術は局所麻酔で行われ、1泊2日で退院となります。

    皮膚科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)  
    K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)
    (長径6cm以上12cm未満)
     
    K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)
    長径3cm未満
     
    K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)
    長径3cm以上6cm未満
     

    悪性腫瘍に対する切除術、次いで良性腫瘍に対する皮膚、皮下腫瘍摘出術の症例が最も多くなっています。腫瘍の部位や大きさによって類似手術があります。
    いずれの手術もほぼ予定手術であり、入院約2.3日後に退院となっています。

    泌尿器科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 46 0.43 1.04 0 56.93  
    K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)
    (電解質溶液利用)
    23 5.78 6.74 0 78.35  
    K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 18 2.22 8 0 74.28  
    K610-3 内シャント造設術 16 1.88 6.81 12.5 66.13  
    K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) 11 1 7.27 0 74.82  

    当院で最も多い泌尿器科の手術は体外衝撃波腎・尿管結石破砕術です。体外から体内にある結石めがけて衝撃波を当て、体に傷をつけることなく結石を砕く治療法です。砕かれた結石は、尿とともに排出されます。
    2番目に多い手術は膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)です。開腹せずに手術用内視鏡を使って、膀胱腫瘍を切除する治療法です。切除した腫瘍は病理組織検査に提出し、性質などを調べます。
    3番目に多い手術は経尿道的尿管ステント留置術です。結石や腫瘍などが原因で狭くなった尿管の状態を改善するために行う治療です。

    脳神経外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 19 1.84 38 5.26 81.79  
    K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、
    腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。)
     
    K164-4 定位的脳内血腫除去術  
    K0821 人工関節置換術(肩,股,膝)  
    K145 穿頭脳室ドレナージ術  

    当院の脳外科で最も多い手術は慢性硬膜下血腫穿孔洗浄です。
    平均年齢が81歳と高齢者に多く施行している手術です。頭蓋骨に小さな穴をあけて硬膜下に溜まった血腫を吸引し、洗浄除去します。
    2番目に多い手術が、胃瘻造設術です。
    脳神経障害やケガにより口腔・咽頭・食道を経由して食物や水分を摂取出来なくなった場合に用いられます。内視鏡を使って胃に栄養を送るためのカテーテルを入れ、そこから栄養を摂取します。
    胃瘻造設術と並んで多いのが、人工関節置換術です。
    人工関節置換術は変形した関節をセラミックやポリエチレンでできた人工関節に入れ替えることで痛みの原因となっている部分を取り、歩行・動作能力を回復する手術です。整形外科で行うことが多いですが、術後脳外科に転科したため件数が多くなっています。
    3番目に多い手術は定位的脳内血腫除去術です。
    脳出血の患者さんに対して行う手術です。頭蓋骨に穴を開け、細い管を血が溜まっている部位に挿入し、その管から血液を吸い出すものです。局所麻酔で手術が可能なため、高齢の患者さんに対しても比較的安全に治療を行うことができます。
    次に多いのが、穿頭脳室ドレナージ術です。
    水頭症の患者さんに対して行う手術です。脳出血などにより髄液の流通路の閉塞が起こり、髄液が脳室内・外に過剰に溜まった危険な状態の急場を凌ぐために行われます。頭蓋骨に穴を開け脳室にチューブを挿入し体外に流出させます。

    循環器科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K5493 経皮的冠動脈ステント留置術その他のもの 19 1.84 6.84 0 69.26  
    K5972 ペースメーカー移植術経静脈電極の場合 11 3.09 16.27 0 79.36  
    K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症)  
    K5491 経皮的冠動脈ステント留置術
    急性心筋梗塞に対するもの
     
    K597-2 ペースメーカー交換術  

    循環器内科では、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)に対する経皮的冠動脈ステント留置術などの心臓カテーテル治療や、不整脈に対する、ペースメーカー移植術を行っています。心臓カテーテル治療は、腕や足の血管から心臓まで管を通して病変を治療する方法です。「ステント」と呼ばれる網目状の小さな金属性の筒で、狭窄部を血管の内腔側から補強する手術が「経皮的冠動脈ステント留置術」となります。

    形成外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術
    肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹
     
    K2193 眼瞼下垂症手術その他のもの  
    K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)  
    K0062 皮下腫瘍摘出術(露出部以外)
    (3cm以上6cm未満)
     
    K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)
    長径6cm以上12cm未満
     

    形成外科では、腫瘍に対する摘出術が多くなっています。次いで多いのが、眼瞼下垂に対する手術です。眼瞼下垂とは加齢などが原因で、上まぶたが垂れ下がり視界が狭くなった状態を言います。

    その他
    (DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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    DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
    130100 播種性血管内凝固症候群 同一
    異なる
    180010 敗血症 同一
    異なる
    180035 その他の真菌感染症 同一
    異なる
    180040 手術・処置等の合併症 同一
    13
    0.29
    異なる

    医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロになりえないものの少しでも改善すべきものとして重篤な疾患である、播種性血管内凝固症候群(DIC)、敗血症、その他の真菌症、手術処置の合併症について発症率を集計しています。

  1. 平成29年度 屋島総合病院 病院指標

    1. 年齢階級別退院患者数
    2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
    3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
    4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
    5. 脳梗塞の患者数等
    6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
    7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

    【更新履歴】2018/9/26 掲載開始

    年齢階級別退院患者数

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    年齢区分 0代 10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代 90代 不明
    患者数 258 71 119 172 289 369 845 1,216 910 280

    年代別で見ると、20代から70代まで、年齢に比例し増加しており最大値は70代の「1,216」となっている。香川県における人口ピラミッドで見ると、最も多いのは60代半ば(平成27年10月1日国勢調査より)であり、今後70代の患者数がさらに増加することが考えられる。

    診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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    内科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎限局性腹腔膿瘍手術等手術・処置等2なし定義副傷病なし 95 9.48 10.61 1.05 77.37  
    040081xx99x00x 誤嚥性肺炎手術なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 71 23.54 20.83 4.23 86.42  
    150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎手術・処置等2なし 51 5.04 5.5 0 53.41  
    060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患手術なし 40 9.4 7.87 2.5 59.35  
    110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症手術なし定義副傷病なし 37 14.97 12.34 0 73.54  

    大腸良性腫瘍に対する内視鏡的治療は、対象件数より除外されるため掲載していません。
    それを除いた内科で最も多い症例は、胆管(肝内外)結石・胆管炎です。胆石などが原因で胆管に炎症が起こるため、内視鏡的に胆道にチューブを留置する、胆石を除去するなどの内視鏡的手術の治療を行っています。
    次に多い症例は、誤嚥性肺炎です。高齢者の場合は唾液の誤嚥で肺炎になることも多く、高齢で重症化するほど入院期間も長くなっています。
    3番目に多い症例は、感染性胃腸炎です。下痢などの症状がありますが、5日前後の入院期間です。

    外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    060150xx03xxxx 虫垂炎虫垂切除術虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 29 5.69 5.56 0 43.52  
    060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等腹腔鏡下胆嚢摘出術等手術・処置等1なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 26 8.27 7.4 0 63.15  
    090010xx99x6xx 乳房の悪性腫瘍手術なし手術・処置等26あり 25 2.88 4.42 0 69.48  
    060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)腹腔鏡下胆嚢摘出術等 18 9.22 6.64 0 61.94  
    060040xx99x60x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍手術なし手術・処置等26あり定義副傷病なし 16 4.81 4.38 0 71.38  

    外科で最も多い症例は虫垂炎となっています。症状の経過によっては、緊急手術を行う場合があります。
    また次いで多いのは胆嚢疾患です。患者さんの経過の一例として、手術前日に入院、手術後は4~5日で軽快退院となることが一般的です。
    最近では内視鏡下での手術に力を入れており、胆石症への手術をはじめ、結腸・直腸切除や胃切除に対しても腹腔鏡補助下での手術が増加しています。

    整形外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。)人工関節再置換術等 142 36.13 25.09 0.7 73  
    07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。)人工関節再置換術等 141 33.78 23.14 3.55 65.63  
    160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)手術なし定義副傷病なし 65 33.34 19.94 10.77 77.98  
    160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。)腱縫合術等 62 24 11.41 0 43.87  
    070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。)腰部骨盤、不安定椎手術なし手術・処置等21あり 53 2.06 2.93 0 70.02  

    整形外科では膝、股、などの関節疾患の手術を目的に入院される患者さんが多くを占めています。当科ではスポーツ医学センターと人工関節センターからなる屋島関節外科センターを併設しており、関節鏡視下手術や人工関節置換術が多いことが特徴です。
    当科症例数の1番目と2番目は膝、股の人工関節置換術。4番目は膝の前十字靱帯断裂や半月板損傷といったスポーツ外傷に対して鏡視下手術を行った患者さんです。高齢者の患者さんもいますが、若い人では小学生の患者さんもいるため平均年齢が40歳前後と他の症例に比べて若くなっています。当院は回復期リハビリテーション病棟と地域包括ケア病棟を併設しており、一部の患者さんは手術後に転棟しリハビリ加療を行っているため平均在院日数が全国平均より長くなっています。

    小児科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎手術・処置等2なし 41 3.51 5.5 0 2.56  
    140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)手術なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 32 4.97 6.18 6.25 0  
    040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎手術・処置等2なし 26 4.23 6.03 0 3  
    0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満)手術なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 20 5.35 5.7 0 4.85  
    040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)定義副傷病なし 19 5.05 5.94 0 1.26  

    小児科では、各種ウイルスによるウイルス性腸炎が最も多い症例です。特に、冬にはノロウイルス・RSウイルス等による腸炎の症例が増えます。
    次に多い症例は、低出生体重児や新生児黄疸、新生児呼吸障害などの低出生体重に関するものです。随時症状の経過に留意し、重症化の可能姓があると判断すれば、早急に高度急性期病院に転院を行っています。
    また、肺炎や気管支炎等の急性下気道炎の症例も上位を占めています。いずれの疾病も熱性けいれんや脱水などの合併症を起こす場合も少なくないため、原疾患だけでなく合併症についても留意して診療を行っています。

    産婦人科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    120090xx97xxxx 生殖器脱出症手術あり 25 12.16 9.27 0 72.8  
    120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍子宮全摘術等 20 12.05 9.91 0 46.2  
    120140xxxxxxxx 流産 19 3.21 2.43 0 33.63  
    120010xx99x40x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍手術なし手術・処置等24あり定義副傷病なし 14 9.29 5.02 0 63.14  
    120150xx99xxxx 妊娠早期の出血手術なし 14 10.5 12.08 0 29.64  

    産婦人科では、生殖器脱出症による入院が最も多い症例となっています。これは、更年期以降の女性に多くみられる子宮脱の症状に対して、子宮脱手術を施行します。
    次に多い子宮の良性腫瘍では、子宮筋腫等に対して腹腔鏡手術等を施行します。

    耳鼻咽喉科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    030400xx99xxxx 前庭機能障害手術なし 74 7.72 5.15 0 66.96  
    030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎手術なし 29 6.21 5.48 0 38.28  
    030390xx99xxxx 顔面神経障害手術なし 21 9.33 9.45 0 56.14  
    030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 16 8.19 7.23 0 59.13  
    030428xxxxxxxx 突発性難聴 13 10.46 9.18 0 58.46  

    耳鼻咽喉科の入院症例は、前庭機能障害(めまい症)が最も多く、続いて急性扁桃炎、顔面神経麻痺が多くなっています。顔面神経麻痺については、後遺症の予防目的にリハビリも行っております。
    また慢性の扁桃炎に対しては、口蓋扁桃摘出術も行っており、疾患の状態や患者さんの御希望に合わせて手術を行っています。

    眼科

    集計対象数が全て10件未満のため掲載無し。

    皮膚科
    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    080020xxxxxxxx 帯状疱疹 25 6.8 8.95 0 70.16  
    080011xx99xxxx 急性膿皮症手術なし 15 9.6 11.73 0 70.87  
    080190xxxxxxxx 脱毛症 10 3.2 3.6 0 43.7  
    080250xx9701xx 褥瘡潰瘍手術あり手術・処置等1なし手術・処置等2あり 45.45  
    070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。)その他の手術あり手術・処置等1なし 4.86  

    皮膚科では、帯状疱疹に対する治療が最も多くなっています。ウイルスにより引き起こされ、一般に身体の左右どちらか一方にピリピリした痛みと、赤い斑点、水ぶくれが帯状にあらわれるのが特徴です。抗ウイルス剤の点滴を行い、約1週間の入院です。
    次いで、急性膿皮症の症例が挙げられます。これには蜂巣炎(蜂窩織炎)などが含まれ、主に抗生剤の点滴治療になります。

    泌尿器科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    110070xx0200xx 膀胱腫瘍膀胱悪性腫瘍手術経尿道的手術手術・処置等1なし手術・処置等2なし 23 10.48 7.31 0 74.78  
    110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全手術なし手術・処置等1なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 15 14.27 12.23 6.67 67.67  
    11012xxx99xx0x 上部尿路疾患手術なし定義副傷病なし 10 2.7 5.39 0 47.6  
    110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症手術なし定義副傷病なし 12.34  
    110280xx97x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全その他の手術あり手術・処置等2なし定義副傷病なし 17.78  

    泌尿器科では、膀胱悪性腫瘍に対する手術目的の患者さんが最も多くなっています。術後は血尿の有無などを確認しながら、安定していれば1週間ほどで退院となります。
    次いで多いのが、慢性腎不全の患者さんに対する治療です。透析治療を受けている患者さんの状態改善のための入院や、腎機能が著しく低下している患者さんに対し、緊急透析を行うこともあります。
    上部尿路疾患に対する治療では、体外衝撃波腎・尿管結石破砕術によって尿管結石を砕く治療を行います。基本的に1泊2日入院となります。

    脳神経外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷手術なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 38 14.76 7.34 7.89 64.76  
    160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷その他の手術あり手術・処置等2なし定義副傷病なし 30 23.77 9.68 3.33 77.3  
    010060×2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし手術・処置等1なし手術・処置等24あり定義副傷病なし発症前RankinScale0、1又は2 29 43.45 16.38 6.9 69.69  
    030400xx99xxxx 前庭機能障害手術なし 12 20.33 5.15 0 66.83  
    010230xx99x00x てんかん手術なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 11 7.09 6.32 0 61.64  

    脳神経外科では、脳梗塞や慢性硬膜下血腫などの脳血管障害が出現した患者さんに対する治療のための入院が最も多くなっております。手術や点滴治療、リハビリなどを行っています。症状が軽減した患者さんは、回復期リハビリテーション病棟というリハビリを集中して行う病棟で、退院に向けて積極的にリハビリを行っています。
    また、当院は脳血管障害発症後4.5時間以内の患者さんにのみ適応できる「アルテプラーゼ(t-PA)静注療法」と呼ばれる超急性期血栓溶解療法が可能な病院となっており、脳血管障害に対する治療に力を入れております。

    循環器科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    050130xx99000x 心不全手術なし手術・処置等1なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 67 17.93 17.71 0 83.13  
    050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患手術なし手術・処置等11あり手術・処置等2なし定義副傷病なし 29 1.97 3.03 13.79 68.52  
    050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患経皮的冠動脈形成術等手術・処置等1なし、1、2あり手術・処置等2なし定義副傷病なし 15 4.73 4.62 6.67 70.27  
    050130xx9901xx 心不全手術なし手術・処置等1なし手術・処置等21あり 11 26.27 19.53 0 79.82  
    050030xx97030x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞その他の手術あり手術・処置等1なし、1あり手術・処置等23あり定義副傷病なし 16.23  

    循環器科で最も多い症例は心不全の疾患になります。平均年齢も80歳を超えており、後期高齢の患者さんが多いことがわかります。
    また次いで多いのは狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院です。検査入院での場合は1泊2日の入院が多く平均在院日数が約2日となっています。


    初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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    初発 再発 病期分類
    基準
    版数
    Stage Ⅰ Stage Ⅱ Stage Ⅲ Stage Ⅳ 不明
    胃癌 14 27 18 1 6,7
    大腸癌 15 39 22 41 2 6,7
    乳癌 23 13 1 6,7
    肺癌 1 7
    肝癌 20 2 7

    当院では患者さんの希望や病状に合わせて、入院による化学療法(抗がん剤の投与)加療を行っています。選択する抗がん剤にもよりますが、決められた量を計画的かつ頻回に分けて投与するため、複数回の入院ないし外来での化学療法を必要とします。したがって上記の表では、一人の患者さんが複数回入院した件数も含まれています。

    成人市中肺炎の重症度別患者数等

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    重症度 患者数 平均
    在院日数
    平均年齢
    軽症
    14
    8.71
    56
    中等症
    58
    13.22
    79.26
    重症
    超重症
    不明

    普段の生活の中で肺炎に罹患した成人(20才以上)について、重症度別に症例数を集計したものです。軽症であっても、患者さんの状態によっては入院して治療を行う場合があります。患者数が一番多いのは中等症です。肺炎の重症度が高くなるごとに平均在院日数が長くなり、平均年齢も高齢になることがわかります。

    脳梗塞の患者数等

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    発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
    3日以内 105 44.51 76.68 8.57
    その他

    脳梗塞の病型別の患者数を集計したものです。
    発症日から3日以内に入院となった患者さんが多数を占めます。
    急性期治療が終了した後に回復期リハビリテーション病棟に転棟しリハビリを行っている方がいるため在院日数は長期化の傾向にあります。

    診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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    内科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術長径2cm未満 252 0.26 1.18 0 65.44  
    K688 内視鏡的胆道ステント留置術 87 2.16 10.43 0 78.71  
    K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、
    腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
    27 20.19 33.07 25.93 82.33  
    K654 内視鏡的消化管止血術 18 2.5 13.11 5.56 65.56  
    K681 胆嚢外瘻造設術 13 0.77 15.08 0 76.38  

    内科では、内視鏡を用いて大腸ポリープを切除する、内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術の症例が最も多くなっています。基本的に1泊2日入院で行っています。
    次いで、内視鏡的胆道ステント留置術の症例が多くなっています。これは胆石や腫瘍などにより狭窄した胆道にチューブを留置し、胆汁の流れを良くする手術です。あわせてカテーテルを用いて胆石を取り除く場合もあります(内視鏡的胆道結石除去術)。
    繰り返す誤嚥性肺炎や脳梗塞後遺症等の患者に対し、嚥下障害があり、経口摂取が難しい場合に胃瘻造設術を行っています。
    また、胃や十二指腸などの上部消化管から出血がみられる場合は、止血クリップや、アルゴンプラズマ凝固法(APC)等による止血(内視鏡的消化管止血術)を行っています。
    当院では、消化器内科系疾患に対する内視鏡的手術の症例が多いのが特徴です。

    外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 46 1.65 6.17 0 62.72  
    K6335 鼡径ヘルニア根治術 36 1.28 5.06 0 69.11  
    K634 腹腔鏡下鼡径ヘルニア手術 32 1.75 4.81 0 67.59  
    K7181 虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 24 0.17 4.58 0 43.21  
    K6552 胃切除術悪性腫瘍手術 10 8.6 33.4 0 77.9  

    外科で最も多い手術は腹腔鏡下胆のう摘出術です。次いで、鼡径へルニアに対する手術となっています。鼡径ヘルニアは一般的に脱腸とも呼ばれますが、脱出したヘルニア嚢を還納し、再度脱出しないように脆弱した部分をメッシュで強化し、鼠径部の補強を行います。患者さんの希望やヘルニアの状態に合わせて、腹腔鏡を用いて手術を行う場合もあります。
    最近では内視鏡下での手術に力を入れており、最も件数の多い腹腔鏡下胆のう摘出術をはじめ、結腸・直腸切除や胃切除に対しても腹腔鏡補助下での手術が増加傾向にあります。

    整形外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K0821 人工関節置換術(股) 321 1.82 33.33 2.18 70.5  
    K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、
    椎弓形成術(後方椎体固定)
    52 5.98 29.62 0 70.77  
    K068-2 関節鏡下半月板切除術 30 1.73 10.1 0 63.07  
    K069-3 関節鏡下半月板縫合術 23 1.43 32.3 0 24.57  
    K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、
    椎弓形成術(椎弓切除)
    15 2.47 17.33 0 71.47  

    整形外科の手術件数は人工関節置換術が最も多くなっています。人工関節置換術は変形した関節をセラミックやポリエチレンでできた人工関節に入れ替えることで痛みの原因となっている部分を取り、歩行・動作能力を回復する手術です。当院ではナビゲーションシステムを使用し、さらにMIS(最小侵襲手術)で行っております。
    5番目の椎弓切除術は神経を圧迫して疼痛の原因となっている部分を切除する手術で、2番目の脊椎固定術は切除術を行った後、自身の骨(自家骨)や人工骨、スクリューなどを使用して脊椎の安定性を高めることで下肢の痺れや痛みの減少を図る手術です。どちらも全身麻酔下で行われます。
    3番目は痛んだ半月板を関節鏡視下で切除する手術、4番目は縫合する手術です。半月板はスポーツや安定した生活動作に必要なため適応があれば縫合術を勧めておりますが、縫合が出来ない場合必要最低限の部分切除を行っています。高齢になってくると縫合術の適応にならない場合が多いため平均年齢に大きな差があります。

    小児科

    本年度は小児科において手術症例はありませんでした。
    腹痛、腹部腫瘤、粘血便の特徴がみられる腹腸重積症では、発症早期であれば、小児科で非観血的に整復術しています。

    産婦人科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K8654 子宮脱手術腟壁形成手術
    及び子宮全摘術(腟式、腹式)
    25 1.08 10.08 0 72.8  
    K877 子宮全摘術 23 1.13 10.83 0 48.22  
    K9091 流産手術妊娠11週までの場合 15 0.87 1 0 34.6  
    K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)
    腹腔鏡によるもの
     
    K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)
    開腹によるもの
     

    年間の手術件数は約160件。
    低侵襲の腹腔鏡手術をはじめ、開腹手術では手術創の美容に形成処置を行っています。骨盤臓器脱(子宮脱など)、子宮筋腫、卵巣腫瘍、子宮内膜症などの良性疾患手術、子宮癌、卵巣癌などの悪性疾患の手術、化学療法を行っています。

    耳鼻咽喉科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 11 0.91 1.09 0 4.73  
    K3772 口蓋扁桃手術摘出  
    K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型
    (選択的(複数洞)副鼻腔手術)
     
    K347-3 内視鏡下鼻中隔手術Ⅰ型(骨、軟骨手術)  
    K3932 喉頭腫瘍摘出術直達鏡によるもの  

    耳鼻咽喉科で最も多い手術は、慢性の扁桃炎や睡眠無呼吸症候群に対して行う手術です。
    また次いで多いのは、慢性副鼻腔炎に関する内視鏡を用いて行う手術となっています。この手術は、内視鏡を用い鼻内から各副鼻腔に到達し、副鼻腔を開放する手術です。

    眼科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K2821ロ 水晶体再建術眼内レンズを挿入する場合その他のもの 118 0 1 0 76.4  

    眼科では水晶体再建術(白内障手術)を行っています。
    白内障は、加齢や糖尿病などのために目の中の水晶体(カメラで例えるとレンズ)が濁り、そのために光が目の中に入りにくく、視力の低下が起こります。水晶体再建術は濁った水晶体を取り除いて、眼内レンズに置き換えることで視力の回復を図る手術です。
    手術は局所麻酔で行われ、1泊2日で退院となります。

    皮膚科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)  
    K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満)  
    K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)長径3cm未満  
    K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)長径3cm以上6cm未満  

    悪性腫瘍に対する切除術、次いで良性腫瘍に対する皮膚、皮下腫瘍摘出術の症例が最も多くなっています。腫瘍の部位や大きさによって類似手術があります。
    いずれの手術もほぼ予定手術であり、入院約2.3日後に退院となっています。

    泌尿器科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 56 0.29 1.23 0 58  
    K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術
    経尿道的手術電解質溶液利用のもの
    22 3.32 7.59 0 75.77  
    K610-3 内シャント又は外シャント設置術 18 2.5 14.06 11.11 72.83  
    K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 16 6.06 15 12.5 79.13  
    K8411 経尿道的前立腺手術電解質溶液利用のもの  

    泌尿器科で最も多い手術は体外衝撃波腎・尿管結石破砕術です。自然に出ない結石に対し、衝撃波を照射して、自然に出る大きさまで砕く手術です。1泊2日の入院が多いです。
    2番目に多い手術は膀胱悪性腫瘍手術です。内視鏡を用いて膀胱腫瘍を切除する手術のことです。切除した組織は病理検査に提出して良性か悪性か判断します。
    3番目に多い手術は内シャント設置術です。血液透析が必要になったときに行います。動脈と静脈をつなぎ合わせて透析に必要な血液を、静脈から取り出せるようにします。この血液が流れる通り道をシャントといい、手首の近くに設置します。

    脳神経外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、
    腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
    17 67.94 61.06 11.76 82.94  
    K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 12 4.08 33.25 16.67 83.08  
    K1742 水頭症手術シャント手術  
    K1692 頭蓋内腫瘍摘出術その他のもの  
    K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所)  

    脳外科で最も多い手術は胃瘻造設術です。
    脳神経障害やケガにより口腔・咽頭・食道を経由して食物や水分を摂取出来なくなった場合に用いられます。内視鏡を使って胃に栄養を送るための小さな穴を作り、その穴にカテーテルを入れます。そのカテーテルを通して栄養を摂取します。
    2番目に多い手術は慢性硬膜下血腫穿孔洗浄です。高齢者に多くみられ、頭を打った後などに、脳と頭蓋骨の間に血液が貯留する疾患のことを慢性硬膜下血腫といいます。出来るだけ早く血腫を除去するために行う手術を、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術を行います。頭蓋骨に小さな穴をあけて硬膜下に溜まった血腫を吸引し、洗浄除去します。
    3番目に多い手術は水頭症手術シャント手術です。くも膜下出血や腫瘍、外傷などのあとに生じる正常圧水頭症に対して、髄液の流れを良くするために行う手術です。脳室腹腔短絡術、腰椎腹腔短絡術などがあります。
    次に頭蓋内腫瘍摘出術です。主に脳を包む髄膜から発生する髄膜腫などの良性腫瘍に対して顕微鏡下で手術を行っています。腫瘍の圧迫による神経症状を改善する目的に行います。
    次に脳動脈瘤頸部クリッピング術です。脳の血管にできた脳動脈瘤が破裂して脳の表面に出血が起こるくも膜下出血という疾患に対して行われる手術です。再出血する前に早い段階で脳動脈瘤の根元を特殊なクリップではさみ、再出血しないようにします。

    循環器科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K5493 経皮的冠動脈ステント留置術その他のもの 19 4.84 5.26 0 72.32  
    K5972 ペースメーカー移植術経静脈電極の場合  
    K596 体外ペースメーキング術  
    K5492 経皮的冠動脈ステント留置術
    不安定狭心症に対するもの
     
    K5491 経皮的冠動脈ステント留置術
    急性心筋梗塞に対するもの
     

    循環器内科では、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)に対する経皮的冠動脈ステント留置術などの心臓カテーテル治療や、不整脈に対する、ペースメーカー移植術を行っています。心臓カテーテル治療は、腕や足の血管から心臓まで管を通して病変を治療する方法です。「ステント」と呼ばれる網目状の小さな金属性の筒で、狭窄部を血管の内腔側から補強する手術が「経皮的冠動脈ステント留置術」となります。

    その他

    (DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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    DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
    130100 播種性血管内凝固症候群 同一
    異なる
    180010 敗血症 同一
    異なる
    180035 その他の真菌感染症 同一
    異なる
    180040 手術・処置等の合併症 同一
    17

    0.38

    異なる

    医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロになりえないものの少しでも改善すべきものとして重篤な疾患である、播種性血管内凝固症候群(DIC)、敗血症、その他の真菌症、手術処置の合併症について発症率を集計しています。

  1. 平成28年度 屋島総合病院 病院指標

    1. 年齢階級別退院患者数
    2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
    3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
    4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
    5. 脳梗塞のICD10別患者数等
    6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
    7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

    【更新履歴】2017/9/29 掲載開始

    年齢階級別退院患者数

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    年齢区分 0代 10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代 90代 不明
    患者数
    198
    119
    127
    191
    243
    343
    943
    1,039
    932
    251

    年代別で見ると、20代から70代まで、年齢に比例し増加しており最大値は70代の「1,039」となっている。香川県における人口ピラミッドで見ると、最も多いのは60代半ば(平成27年10月1日データ)であり、今後70代の患者数がさらに増加することが考えられる。

    診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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    内科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    040081xx99x00x 誤嚥性肺炎手術なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 82 22.44 21.25 8.54 86.57  
    060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎限局性腹腔膿瘍手術等手術・処置等2なし定義副傷病なし 72 9.22 11.06 0 74.53  
    150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎手術・処置等2なし 60 5.9 5.5 0 55.25  
    110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症手術なし定義副傷病なし 44 10.95 12.43 4.55 77.84  
    060190xx99x0xx 虚血性腸炎手術なし手術・処置等2なし 31 8.32 9.19 0 68  

    大腸良性腫瘍に対する内視鏡的治療は、対象件数より除外されるため掲載していません。
    それを除いた内科で最も多い症例は、誤嚥性肺炎です。唾液の誤嚥で肺炎になる場合も多く、高齢で重症化するほど入院期間も長くなっています。
    次いで、胆石、胆管炎の胆道疾患が多くなっています。胆石などが原因で胆管に炎症が起こるため、内視鏡的に胆道にチューブを留置する、胆石を除去するなどの内視鏡的手術の治療も行っています。

    外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等腹腔鏡下胆嚢摘出術等手術・処置等1なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 21 8.76 7.61 0 59.71  
    060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)腹腔鏡下胆嚢摘出術等 21 8.24 6.82 0 58.19  
    060035xx99x60x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍手術なし手術・処置等26あり定義副傷病なし 19 4.58 4.48 0 61.95  
    090010xx99x30x 乳房の悪性腫瘍手術なし手術・処置等23あり定義副傷病なし 14 5.64 9.46 0 68.86  
    060150xx03xxxx 虫垂炎虫垂切除術虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 14 5.71 5.6 0 46.93  

    外科で最も多い症例は胆嚢疾患です。患者さんの経過の一例として、手術前日に入院、手術後は4~5日で軽快退院となることが一般的です。
    また次いで多いのは大腸癌に対する化学療法です。疾患の状況・状態に合わせ、通院での化学療法室も整備し、患者さんに快適な治療環境を提供しています。
    最近では内視鏡下での手術に力を入れており、胆石症への手術をはじめ、結腸・直腸切除や胃切除に対しても腹腔鏡補助下での手術が増加しています。

    整形外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。)人工関節再置換術等 112 36.26 26.26 0.89 72.39  
    07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。)人工関節再置換術等 102 35 24.42 2.94 66.02  
    160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。)腱縫合術等 66 30.09 11.91 0 39.08  
    070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。)腰部骨盤、不安定椎手術なし手術・処置等21あり 52 2.04 3.07 0 69.69  
    160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)手術なし定義副傷病なし 49 30.29 20.57 0 79.73  

    整形外科では膝、股、肩などの関節疾患の手術を目的に入院される患者さんが多くを占めています。当科ではスポーツ医学センターと人工関節センターから成る屋島関節外科センターを併設しており、関節鏡視下手術や人工関節置換術が多いことが特徴です。当科症例数の1番目と2番目は膝、股の人工関節置換術。また3番目は膝の前十字靱帯断裂や半月板損傷といったスポーツ外傷に対して鏡視下で手術を行った患者さんです。高齢者の患者さんもいますが、若い人では中学生の患者さんもいるため平均年齢が40歳前後と症例に比べて若くなっています。当院は回復期リハビリテーション病棟を併設しており、一部の患者さんは手術後に回復期リハビリテーション病棟に転棟しリハビリ加療を行っているため平均在院日数が全国平均より長くなっています。

    小児科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満)手術なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 41 3.98 5.79 0 6.63  
    150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎手術・処置等2なし 22 3.18 5.5 0 4.45  
    040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)定義副傷病なし 16 4.94 6.02 0 1.88  
    100380xxxxxxxx 体液量減少症 14 3.21 9.33 7.14 5.43  
    040100xxxxx00x 喘息手術・処置等2なし定義副傷病なし 14 4.79 6.42 0 2.5  

    小児科の症例では、肺炎や気管支炎等の急性下気道炎が最も多く、次いで各種ウイルスによるウイルス性腸炎、咽頭扁桃炎などの上気道炎となっています。特に冬にはノロウイルスやRSウイルス等による腸炎の症例が増えます。いずれの疾病も熱性けいれんや脱水などの合併症を起こす場合も少なくないため、原疾患だけでなく合併症についても留意して診療をおこなっています。

    産婦人科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    120090xx97xxxx 生殖器脱出症手術あり 28 12.68 9.44 0 71.18  
    120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍子宮全摘術等 18 14.56 10.05 0 44.06  
    120150xx99xxxx 妊娠早期の出血手術なし 17 12.71 12.76 0 31.47  
    120140xxxxxxxx 流産 17 3.06 2.43 0 33  
    12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍手術なし手術・処置等24あり定義副傷病なし 14 4.36 5.12 0 69.93  

    産婦人科では、生殖器脱出症による入院が最も多い症例となっています。これは、更年期以降の女性に多くみられる子宮脱の症状に対して、子宮脱手術を施行します。
    次に多い子宮の良性腫瘍では、子宮筋腫等に対して子宮全摘術を施行します。
    また、流産の症例では、不全流産に対する子宮内容除去術と稽留流産に対する流産手術が含まれています。

    耳鼻咽喉科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    030400xx99xxxx 前庭機能障害手術なし 74 6.78 5.24 0 62.05  
    030390xx99xxxx 顔面神経障害手術なし 19 9.16 9.6 0 56.11  
    030428xxxxxxxx 突発性難聴 16 12.06 9.37 0 64.13  
    030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 13 8.69 7.47 0 49.69  
    030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 12 8.75 8.12 0 22.42  

    耳鼻咽喉科の入院において多い症例は、前庭機能障害(めまい症)や顔面神経麻痺、特発性難聴となります。顔面神経麻痺については、後遺症の予防目的にリハビリも行っております。
    また慢性の扁桃炎に対しては、口蓋扁桃摘出術も行っており、疾患の状態や患者さんの御希望に合わせ、さまざまな治療方法を心がけています。

    眼科

    集計対象数が全て10件未満のため掲載無し。

    皮膚科
    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    080020xxxxxxxx 帯状疱疹 32 7.25 8.96 3.13 75.56  
    080011xx99xxxx 急性膿皮症手術なし 16 10.38 11.96 0 72.94  
    080190xxxxxxxx 脱毛症
    3.72
     
    070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。)その他の手術あり手術・処置等1なし
    5.11
     
    080080xxxxxxxx 痒疹、蕁麻疹
    6.58
     

    皮膚科では、帯状疱疹に対する治療が最も多くなっています。ウイルスにより引き起こされ、一般に身体の左右どちらか一方にピリピリした痛みと、赤い斑点、水ぶくれが帯状にあらわれるのが特徴です。抗ウイルス剤の点滴を行い、約1週間の入院です。
    次いで、急性膿皮症の症例が挙げられます。これには蜂巣炎(蜂窩織炎)などが含まれ、主に抗生剤の点滴治療になります。

    泌尿器科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    110070xx0200xx 膀胱腫瘍膀胱悪性腫瘍手術経尿道的手術手術・処置等1なし手術・処置等2なし 21 14.14 7.44 0 76.67  
    110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全手術なし手術・処置等1なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 15 20.53 12.84 6.67 68.2  
    11012xxx99xx0x 上部尿路疾患手術なし定義副傷病なし 15 2.73 5.25 6.67 48.87  
    110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症手術なし定義副傷病なし 12 10 12.43 0 75.58  
    180040xx99x0xx 手術・処置等の合併症手術なし手術・処置等2なし 10 3.3 10.01 20 72.8  

    泌尿器科では、膀胱悪性腫瘍に対する手術目的の患者さんが最も多くなっています。術後は血尿の有無などを確認しながら、安定していれば1週間ほどで退院となります。
    次いで多いのが、慢性腎不全や上部尿路疾患などです。慢性腎不全の患者さんに対する治療では透析治療を受けている患者さんの状態改善のための入院や、腎機能が著しく低下している患者さんに対し、緊急透析を行うこともあります。

    脳神経外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷その他の手術あり手術・処置等2なし定義副傷病なし 30 17.6 9.87 6.67 71.8  
    160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷手術なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 23 9.65 7.52 0 55.3  
    010060×2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし手術・処置等1なし手術・処置等24あり定義副傷病なし発症前RankinScale0、1又は2 23 23.65 16.54 4.35 64.96  
    010060×2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし手術・処置等1なし手術・処置等22あり定義副傷病なし発症前RankinScale0、1又は2 13 30 16.73 15.38 79.46  
    160100xx99x01x 頭蓋・頭蓋内損傷手術なし手術・処置等2なし定義副傷病あり 10 35.4 22.08 10 84.5  

    脳神経外科では、慢性硬膜下血腫や脳梗塞などの脳血管障害が出現した患者さんに対する治療に対し手術、点滴などの薬物治療やリハビリなどを行っています。
    症状が軽減した患者さんに対し回復期リハビリテーションというリハビリを集中して行う病棟で退院にむけて積極的なリハビリ治療もしております。
    また当院は脳血管障害発症後4.5時間以内の患者さんにのみ適応できる「アルテプラーゼ(rt-PA)静注療法」と呼ばれる超急性期血栓溶解療法が可能な病院となっており、脳血管障害に対する治療に力を入れております。

    循環器科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢 患者用パス
    050130xx99000x 心不全手術なし手術・処置等1なし手術・処置等2なし定義副傷病なし 47 16.3 17.95 0 82.96  
    050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患手術なし手術・処置等11あり手術・処置等2なし定義副傷病なし 33 2.03 3.06 3.03 68.58  
    050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患経皮的冠動脈形成術等手術・処置等1なし、1、2あり手術・処置等2なし定義副傷病なし 16 4.63 4.71 6.25 67.69  
    050130xx9901xx 心不全手術なし手術・処置等1なし手術・処置等21あり 13 35 19.86 0 81.77  
    050030xx97030x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞その他の手術あり手術・処置等1なし、1あり手術・処置等23あり定義副傷病なし 10 19.3 16.39 0 70  

    循環器科で最も多い症例は心不全の疾患になります。平均年齢も80歳を超えており、後期高齢の患者さんが多いことがわかります。
    また次いで多いのは狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院です。検査入院での場合は1泊2日の入院が多く平均在院日数が約2日となっています。

    初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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    初発 再発 病期分類
    基準
    版数
    Stage Ⅰ Stage Ⅱ Stage Ⅲ Stage Ⅳ 不明
    胃癌
    18
    13
    1
    6,7
    大腸癌
    11
    21
    41
    19
    46
    2
    6,7
    乳癌
    10
    1
    6,7
    肺癌
    1
    7
    肝癌
    11
    2
    7

    当院では患者さんの希望や病状に合わせて、入院による化学療法(抗がん剤の投与)加療を行っています。選択する抗がん剤にもよりますが、決められた量を計画的かつ頻回に分けて投与するため、複数回の入院ないし外来での化学療法を必要とします。したがって上記の表では、一人の患者さんが複数回入院した件数も含まれています。

    成人市中肺炎の重症度別患者数等

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    重症度 患者数 平均
    在院日数
    平均年齢
    軽症
    18
    7.72
    54.06
    中等症
    51
    14.39
    78.12
    重症
    超重症
    不明

    普段の生活の中で罹患した肺炎の患者さん(20才以上)について、重症度別に集計したものです。
    重症度が上がるごとに平均在院日数と平均年齢が、長く・高くなっていることが分かります。

    脳梗塞のICD10別患者数等

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    ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
    G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内
    12
    7.75
    74.17
    0
    その他
    G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内
    その他
    I63$ 脳梗塞 3日以内
    96
    50.75
    74.68
    20.83
    その他
    11
    28.55
    68.36
    0
    I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄、脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
    その他
    I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
    その他
    I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内
    その他
    I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内
    その他

    脳梗塞の病型別の患者数を集計したものです。
    どの種別においても発症日から3日以内に入院となった患者さんが多数を占めます。
    急性期治療が終了した後に回復期リハビリテーション病棟に転棟しリハビリを行っている方がいるため在院日数は長期化の傾向にあります。

    診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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    内科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術
    長径2cm未満
    227 0.56 1.29 0 67.58  
    K688 内視鏡的胆道ステント留置術 48 1.42 13.31 6.25 79.81  
    K654 内視鏡的消化管止血術 23 1.04 12.3 4.35 78.57  
    K6852 内視鏡的胆道結石除去術その他のもの 23 0.39 5.22 0 72.22  
    K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、
    腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。)
    16 25.19 23.25 18.75 82.75  

    内科では、内視鏡を用いて大腸ポリープを切除する、内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術の症例が最も多くなっています。ポリープの部位や大きさ、切除の方法により手術が分類されます。基本的に1泊2日入院で行っています。
    次いで、内視鏡的胆道ステント留置術の症例が多くなっています。これは胆石や腫瘍などが原因で狭窄した胆道にチューブを留置し、胆汁の流れを良くする手術です。
    当院では、消化器内科系疾患に対する内視鏡的手術の症例が多いのが特徴です。

    外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 48 2.83 6.92 0 61.15  
    K6335 ヘルニア手術鼠径ヘルニア 41 1.15 4.83 0 70.68  
    K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 15 1.73 4.4 0 66.4  
    K7193 結腸悪性腫瘍手術(右半側切除) 11 8.18 29.18 0 67  
    K7181 虫垂切除術
    虫垂周囲膿瘍を伴わないもの
    11 0.09 4.36 0 40.55  

    外科で最も多い手術は腹腔鏡下胆のう摘出術です。次いで、鼡径へルニアに対する手術となっています。鼡径ヘルニアは一般的に脱腸とも呼ばれますが、脱出したヘルニア嚢を還納し、再度脱出しないように脆弱した部分をメッシュで強化し、鼠径部の補強を行います。患者さんの希望やヘルニアの状態に合わせて、腹腔鏡を用いて手術を行う場合もあります。
    最近では内視鏡下での手術に力を入れており、最も件数の多い腹腔鏡下胆のう摘出術をはじめ、結腸・直腸切除や胃切除に対しても腹腔鏡補助下での手術が増加傾向にあります。

    整形外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K0821 人工関節置換術(肩・股・膝) 228 1.99 33.2 1.32 69.86  
    K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術
    (後方椎体固定)
    43 6.51 30.12 2.33 70.53  
    K069-3 関節鏡下半月板縫合術 31 1.58 31.1 0 25.1  
    K068-2 関節鏡下半月板切除術 20 1.65 10.8 0 64.2  
    K079-21 関節鏡下靱帯断裂形成手術(十字靱帯) 15 2.93 40.6 0 35.53  

    整形外科の手術件数は人工関節置換術が最も多くなっています。人工関節置換術は変形した関節をセラミックやポリエチレンでできた人工関節に入れ替えることで痛みの原因となっている部分を取り、歩行・動作能力を回復する手術です。当院ではMIS(最小侵襲手術)で行っております。
    2番目の脊椎固定術は神経を圧迫して腰痛の原因となっている部分に、患者さん自身の骨(自家骨)や人工骨、スクリューなどを使用して脊椎の安定性を高めることで下肢の痺れや痛みの減少を図る手術です。全身麻酔下で行われます。
    3、4番目は痛んだ半月板を関節鏡視下で縫ったり取ったりする手術です。
    5番目は痛んだ前十字靭帯を自身の腱を用いて関節鏡視下で再建する手術です。前十字靭帯を痛めている方は半月板の損傷を併発している場合も多く、同時に半月板の縫合術も行うことがあります。

    小児科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K7151 腸重積症整復術非観血的なもの
     

    腹腸重積症は腹痛、腹部腫瘤、粘血便の特徴がみられ、発症早期であれば非観血的に整復術しています。

    産婦人科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K8654 子宮脱手術
    腟壁形成手術及び子宮全摘術(腟式、腹式)
    27 1.11 10.63 0 71.3  
    K877 子宮全摘術(腹式) 18 1.28 12.44 0 46.72  
    K861 子宮内膜掻爬術 12 2.75 1 0 61.75  
    K9091 流産手術妊娠11週までの場合 10 0.9 0.8 0 34.1  
    K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)
    腹腔鏡によるもの
     

    産婦人科で最も多い手術は、更年期以降の女性に多くみられる子宮脱手術(子宮全摘術及び膣壁形成手術)です。本来の位置から下垂して膣から外に出ている子宮を摘出し、伸びてしまった膣を一部切除し縫い縮める手術で、術後10日程度で退院になります。
    続いて、子宮筋腫等に対する子宮全摘術、卵巣腫瘍等に対する子宮附属器腫瘍摘出術(腹腔鏡によるもの)が多くなっています。

    耳鼻咽喉科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K3772 口蓋扁桃手術摘出
     
    K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型
    (選択的(複数洞)副鼻腔手術)
     
    K368 扁桃周囲膿瘍切開術
     
    K3932 喉頭腫瘍摘出術直達鏡によるもの
     
    K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型
    (汎副鼻腔手術)
     

    耳鼻咽喉科で最も多い手術は、慢性の扁桃炎や睡眠無呼吸症候群に対して行う手術です。
    また次いで多いのは、慢性副鼻腔炎に関する内視鏡を用いて行う手術となっています。この手術は、内視鏡を用い鼻内から各副鼻腔に到達し、副鼻腔を開放する手術です。

    眼科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)
    (その他)
    127 0 1 0 75.45  
    K279 硝子体切除術
     

    眼科では水晶体再建術(白内障手術)を行っています。
    白内障は、加齢や糖尿病などのために目の中の水晶体(カメラで例えるとレンズ)が濁り、そのために光が目の中に入りにくく、視力の低下が起こります。水晶体再建術は濁った水晶体を取り除いて、眼内レンズに置き換えることで視力の回復を図る手術です。
    手術は局所麻酔で行われ、1泊2日で退院となります。

    皮膚科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)
    長径2cm以上4cm未満
     
    K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)
    長径3cm以上6cm未満
     
    K0152 皮弁作成術、移動術、切断術、
    遷延皮弁術(25~100cm2未満)
     
    K013-22 全層植皮術(25cm2以上100cm2未満)
     
    K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)
     

    良性腫瘍に対する皮膚、皮下腫瘍摘出術の症例が最も多くなっています。腫瘍の部位や大きさによって類似手術があります。
    いずれの手術もほぼ予定手術であり、入院約1週間後に退院となっています。

    泌尿器科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 50 0.24 1.04 0 58.02  
    K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術経尿道的手術その他のもの 22 3.18 10.14 0 76.45  
    K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 21 1.1 8.19 0 67  
    K610-3 内シャント又は外シャント設置術 14 3.79 6.14 21.43 71.5  
    K7981 膀胱結石摘出術(経尿道的手術)
     

    体外衝撃波腎・尿管結石破砕術は、衝撃波によって尿路結石を砕き、体外へ排出しやすくするための手術です。1泊2日入院の場合が多く比較的短期間で退院可能な手術になります。
    膀胱悪性腫瘍手術は、手術用内視鏡を用いて、膀胱腫瘍を切除する治療のことです。切除した腫瘍は病理組織検査に提出し、性質などを調べます。
    経尿道的尿管ステント留置術とは尿管狭搾に対し尿管にステントを留置し通過障害を改善させます。

    脳神経外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 18 1.33 46.11 16.67 78  
    K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、
    腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
    14 46 30.14 42.86 83.64  
    K1692 頭蓋内腫瘍摘出術その他のもの
     
    K164-4 定位的脳内血腫除去術
     
    K1742 水頭症手術(シャント手術)
     

    脳神経外科で最も多い手術は慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術です。
    比較的高齢の方に多く、頭部外傷などにより脳内に血が溜まり、歩行障害や言語障害の症状が出現する慢性硬膜下血腫という疾患に対する手術です。頭蓋骨に小さな穴をあけて硬膜下に溜まった血腫を吸引し、洗浄除去します。
    2番目に多い手術は胃瘻造設術です。
    脳血管障害等により嚥下困難となり口から栄養をとれなくなった場合、内視鏡を使用し胃に栄養をとるための小さな穴を作り、そこにチューブを通して栄養を直接注入します。
    3番目に多い手術は頭蓋内腫瘍摘出です。
    主に髄膜腫など良性腫瘍に対して顕微鏡下で手術を行っています。腫瘍の圧迫による神経症状を改善する目的に行います。
    4番目に多い手術は定位血腫除去術です。
    主にある程度の大きさの高血圧性脳内出血に対して、CTを用いて定位的に血腫を除去し、脳への圧迫を早期に除去することにより機能の回復を早めることを目的としています。
    5番目に多い手術は水頭症に対する手術です。
    くも膜下出血や腫瘍、外傷などのあとに生じる正常圧水頭症に対して、髄液の流れを良くするために行う手術です。脳室腹腔短絡術、腰椎腹腔短絡術などがあります。

    循環器科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢 患者用パス
    K5493 経皮的冠動脈ステント留置術その他のもの 18 2.56 4.28 0 67.11  
    K5492 経皮的冠動脈ステント留置術
    不安定狭心症に対するもの
     
    K596 体外ペースメーキング術
     
    K5972 ペースメーカー移植術経静脈電極の場合
     
    K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞)
     

    循環器内科では、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)に対する経皮的冠動脈ステント留置術などの心臓カテーテル治療や、不整脈に対する、ペースメーカー移植術を行っています。心臓カテーテル治療は、腕や足の血管から心臓まで管を通して病変を治療する方法です。「ステント」と呼ばれる網目状の小さな金属性の筒で、狭窄部を血管の内腔側から補強する手術が「経皮的冠動脈ステント留置術」となります。

    その他
    (DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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    DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
    130100 播種性血管内凝固症候群 同一
    異なる
    10
    0.23
    180010 敗血症 同一
    異なる
    14
    0.32
    180035 その他の真菌感染症 同一
    異なる
    180040 手術・処置等の合併症 同一
    13

    0.3

    異なる

    医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロになりえないものの少しでも改善すべきものとして重篤な疾患である、播種性血管内凝固症候群(DIC)、敗血症、その他の真菌症、手術処置の合併症について発症率を集計しています。

  1. 平成27年度 屋島総合病院 病院指標

    1. 年齢階級別退院患者数
    2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
    3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
    4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
    5. 脳梗塞のICD10別患者数等
    6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
    7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

    【更新履歴】
    2016/9/29 掲載開始
    2016/9/30 更新(データ不備に対する修正)
    2016/10/3 更新(データ不備に対する修正)

    年齢階級別退院患者数

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    年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
    患者数
    368
    148
    139
    165
    266
    371
    883
    1077
    949
    251

    年代別で見ると、20代から70代まで、年齢に比例し増加しており最大値は70代の「1,079」となっている。香川県における人口ピラミッドで見ると、最も多いのは60代半ば(平成26年10月1日データ)であり、今後70代の患者数がさらに増加することが考えられる。

    診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)

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    内科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢
    060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎限局性腹腔膿瘍手術等手術・処置等2なし定義副傷病なし
    114
    9.32
    10.93
    0.88
    76.7
    040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上)手術なし手術・処置等2なし
    78
    11.54
    14.34
    1.28
    67.71
    040081xx99x00x 誤嚥性肺炎手術なし手術・処置等2なし定義副傷病なし
    74
    19.81
    21.69
    10.81
    86.81

    大腸良性腫瘍に対する内視鏡的治療は、対象件数より除外されているため掲載していません。
    それを除いた内科で最も多い症例は、胆石、胆管炎の胆道疾患です。胆石などが原因で胆管に炎症が起こるため、内視鏡的に胆道にチューブを留置する、胆石を除去するなどの治療が行われます。
    また、次いで肺炎、誤嚥性肺炎の症例が挙げられます。高齢者の患者が多く、肺炎が重症になるほど入院期間も長くなっています。

    外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢
    060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)腹腔鏡下胆嚢摘出術等
    25
    8.68
    6.96
    0
    64.2
    060035xx99x50x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍手術なし手術・処置等25あり定義副傷病なし
    22
    5.45
    4.53
    0
    62.45
    060040xx99x60x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍手術なし手術・処置等26あり定義副傷病なし
    19
    10.16
    4.51
    0
    67.84

    外科で最も多い症例は胆嚢疾患です。患者さんの経過の一例として、手術前日に入院、手術後は4~5日で軽快退院となることが一般的です。
    また次いで多いのは大腸癌に対する化学療法です。疾患の状況・状態に合わせ、通院での化学療法室も整備し、患者さんに快適な治療環境を提供しています。
    最近では内視鏡下での手術に力を入れており、胆石症への手術をはじめ、結腸・直腸切除や胃切除に対しても腹腔鏡補助下での手術が増加しています。

    整形外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢
    070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。)人工関節再置換術等
    109
    37.18
    27.21
    4.59
    73.17
    07040xxx01xx0x 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。)人工関節再置換術等定義副傷病なし
    102
    33.34
    24.95
    5.88
    67.05
    160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。)腱縫合術等
    89
    31.79
    11.98
    0
    43.48

    整形外科では膝、股、肩などの関節疾患の手術を目的に入院される患者さんが多くを占めています。当科ではスポーツ医学センターと人工関節センターから成る屋島関節外科センターを併設しており、関節鏡視下手術や人工関節置換術が多いことが特徴です。当科症例数の1番目と2番目は膝、股の人工関節置換術。また3番目は膝の前十字靱帯断裂や半月板損傷といったスポーツ外傷に対して鏡視下で手術を行った患者さんです。高齢者の患者さんもいますが、若い人では中学生の患者さんもいるため平均年齢が40歳前後と症例に比べて若くなっています。手術後はリハビリ加療を行っているため平均在院日数が全国平均より長くなっています。

    小児科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢
    040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満)手術・処置等2なし
    159
    6.35
    5.72
    0.63
    4.58
    030270xxxxxxxx 上気道炎
    71
    4.55
    4.83
    4.23
    3.18
    150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎手術・処置等2なし
    67
    4.48
    5.5
    1.49
    4.72

    小児科の症例では、肺炎や気管支炎などの急性下気道炎が最も多く、次いで咽頭扁桃炎などの上気道炎および各種ウイルスによるウイルス性腸炎となっています。いずれの疾病も熱性けいれんや脱水などの合併症を起こす場合が少なくないため、原疾患だけでなく合併症についても留意して診療をおこなっています。

    産婦人科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢
    120090xx97xxxx 生殖器脱出症手術あり
    37
    15
    9.53
    0
    70.59
    120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍子宮全摘術等
    24
    15.21
    10.18
    0
    46.08
    120140xxxxxxxx 流産
    19
    3.37
    2.34
    5.26
    31.58

    産婦人科では、生殖器脱出症による入院が最も多い症例となっています。これは、更年期以降の女性に多くみられる子宮脱の症状に対して、子宮脱手術を施行します。
    次に多い子宮の良性腫瘍では、子宮筋腫等に対して子宮全摘術を施行します。
    また、流産の症例では、不全流産に対する子宮内容除去術と稽留流産に対する流産手術が含まれています。

    耳鼻咽喉科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢
    030400xx99xxxx 前庭機能障害手術なし
    70
    6.36
    5.31
    0
    68.21
    030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎手術なし
    21
    5.33
    5.53
    0
    34.19
    030428xxxxxxxx 突発性難聴
    19
    9.47
    9.6
    0
    56.79

    耳鼻咽喉科の入院において多い症例は、前庭機能障害、扁桃周囲膿瘍などの上気道感染症となります。めまい疾患の診断と治療や、扁桃などの上気道感染症に対する治療がこちらに該当します。
    また慢性の扁桃炎に対しては、口蓋扁桃摘出術も行っており、疾患の状態や患者さんの希望に合わせ、さまざまな治療方法を心がけています。

    眼科

    集計対象数が全て10件未満のため掲載無し。

    皮膚科
    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢
    080020xxxxxxxx 帯状疱疹
    32
    7.5
    8.97
    0
    72.69
    080011xx99xxxx 急性膿皮症手術なし
    21
    9.48
    11.97
    0
    71.62
    180060xx97xxxx その他の新生物手術あり
    6.91

    皮膚科では、帯状疱疹に対する治療が最も多くなっています。ウイルスにより引き起こされ、一般に身体の左右どちらか一方にピリピリした痛みと、赤い斑点、水ぶくれが帯状にあらわれるのが特徴です。抗ウイルス剤の点滴を行い、約1週間の入院です。
    次いで、急性膿皮症の症例が挙げられます。これには蜂巣炎(蜂窩織炎)などが含まれ、主に抗生剤の点滴治療になります。
    また、良性および悪性が疑われる腫瘍に対して、皮膚、皮下腫瘍摘出術などの手術を目的とした症例も挙げられます。

    泌尿器科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢
    11012xxx040x0x 上部尿路疾患体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき)手術・処置等1なし定義副傷病なし
    62
    2.19
    2.89
    0
    55.89
    110070xx0200xx 膀胱腫瘍膀胱悪性腫瘍手術経尿道的手術手術・処置等1なし手術・処置等2なし
    27
    9.52
    7.59
    3.7
    76.04
    110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全手術なし手術・処置等1なし手術・処置等2なし定義副傷病なし
    19
    15.63
    13.64
    0
    67.89

    泌尿器科では、上部尿路疾患に対する治療が最も多くなっています。体外衝撃波腎・尿管結石破砕術によって尿管結石を砕く治療を行います。基本的に1泊2日入院となります。
    次いで、膀胱悪性腫瘍に対する手術目的の患者さんが挙げられます。術後は血尿の有無などを確認しながら、安定していれば1週間ほどで退院となります。
    次いで多いのが、慢性腎不全の患者さんに対する治療です。透析による治療を受けている患者さんの状態改善のための入院や、腎機能が著しく低下している患者さんに対し、緊急透析を行うこともあります。

    脳神経外科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢
    010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満)手術なし手術・処置等1なし手術・処置等23あり定義副傷病なし
    38
    28.53
    18.05
    13.16
    72.55
    160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷手術なし手術・処置等2なし定義副傷病なし
    31
    8.94
    7.52
    6.45
    57.16
    010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満)手術なし手術・処置等1なし手術・処置等2なし定義副傷病なし
    27
    20.63
    15.8
    18.52
    79.48

    脳神経外科では、脳梗塞などの脳血管障害が出現した患者さんに対する治療のための入院が最も多くなっております。点滴などの薬物治療やリハビリなどを行い、症状が軽減した患者さんは、自宅へ退院したり回復期リハビリテーション病院に転院したりしております。
    また、当院は脳血管障害発症後4.5時間以内の患者さんにのみ適応できる「アルテプラーゼ(rt-PA)静注療法」と呼ばれる超急性期血栓溶解療法が可能な病院となっており、脳血管障害に対する治療に力を入れております。

    循環器科

    DPCコード DPC名称 患者数 平均
    在院日数
    (自院)
    平均
    在院日数
    (全国)
    転院率 平均年齢
    050130xx99000x 心不全手術なし手術・処置等1なし手術・処置等2なし定義副傷病なし
    49
    18.2
    18.3
    4.08
    83.82
    050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患手術なし手術・処置等11あり手術・処置等2なし定義副傷病なし
    34
    2.21
    3.07
    8.82
    66.59
    050070xx99000x 頻脈性不整脈手術なし手術・処置等1なし手術・処置等2なし定義副傷病なし
    15
    5.2
    7.26
    13.33
    68.33

    循環器科で症例数が最も多い疾患は心不全です。患者さんの平均年齢は80歳を超えており、後期高齢の方が多いことがわかります。
    また次いで多いのは狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院です。検査入院での場合は1泊2日の入院が多く平均在院日数が約2日となっています。

    初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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    初発 再発 病期分類
    基準(※)
    版数
    Stage Ⅰ Stage Ⅱ Stage Ⅲ Stage Ⅳ 不明
    胃癌
    13
    10
    10
    1
    6,7
    大腸癌
    15
    23
    37
    10
    42
    2
    6,7
    乳癌
    10
    1
    6,7
    肺癌
    21
    1
    7
    肝癌
    14
    2
    7
    ※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

    当院では患者さんの希望や病状に合わせて、入院による化学療法(抗がん剤の投与)加療を行っています。選択する抗がん剤にもよりますが、決められた量を計画的かつ頻回に分けて投与するため、複数回の入院ないし外来での化学療法を必要とします。したがって上記の表では、一人の患者さんが複数回入院した件数も含まれています。

    成人市中肺炎の重症度別患者数等

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    患者数 平均
    在院日数
    平均年齢
    重症度 0
    21
    10.52
    54.29
    重症度 1
    28
    11.82
    76.07
    重症度 2
    17
    13.76
    77.59
    重症度 3
    11
    22.27
    85.55
    重症度 4
    重症度 5
    不明

    普段の生活の中で罹患した肺炎の患者さん(20才以上)について、重症度別に集計したものです。
    重症度が上がるごとに平均在院日数と平均年齢が、長く・高くなっていることが分かります。

    脳梗塞のICD10別患者数等

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    ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
    G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内
    10
    8
    70.3
    0
    その他
    G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内
    その他
    I63$ 脳梗塞 3日以内
    88
    39.76
    77.36
    19.32
    その他
    11
    32.18
    80.18
    18.18
    I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
    その他
    I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
    その他
    I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内
    その他
    I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内
    その他

    脳梗塞の病型別の患者数を集計したものです。
    どの種別においても発症日から3日以内に入院となった患者さんが多数を占めます。

    診療科別主要手術別患者数等
    (診療科別患者数上位3位まで)

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    内科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢
    K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術長径2cm未満
    207
    0.18
    1.18
    0
    67
    K688 内視鏡的胆道ステント留置術
    99
    5.66
    11.01
    4.04
    77.64
    K721-21 内視鏡的大腸ポリープ切除術長径2cm未満
    57
    0.02
    1.28
    0
    65.18

    内科では、内視鏡を用いて大腸ポリープを切除する、内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術の症例が最も多くなっています。ポリープの部位や大きさ、切除の方法により手術が分類されます。基本的に1泊2日入院で行っています。
    次いで、内視鏡的胆道ステント留置術の症例が多くなっています。これは胆石や腫瘍などが原因で狭窄した胆道にチューブを留置し、胆汁の流れを良くする手術です。
    当院では、消化器内科系疾患に対する内視鏡的手術の症例が多いのが特徴です。

    外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢
    K6335 鼡径ヘルニア根治術
    53
    1.09
    4.17
    0
    70.7
    K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術
    46
    4.85
    6.41
    0
    66.39
    K7193 結腸悪性腫瘍手術(S状結腸切除)
    23
    7.09
    21.13
    0
    71.87

    外科で最も多い手術は鼡径へルニアに対する手術です。一般的に脱腸とも呼ばれますが、脱出したヘルニア嚢を還納し、再度脱出しないように脆弱した部分をメッシュで強化し、鼠径部の補強を行います。患者さんの希望やヘルニアの状態に合わせて、腹腔鏡を用いて手術を行う場合もあります。
    最近では内視鏡下での手術に力を入れており、次いで多い腹腔鏡下胆のう摘出術をはじめ、結腸・直腸切除や胃切除に対しても腹腔鏡補助下での手術が増加傾向にあります。

    整形外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢
    K0821 人工関節置換術(股)
    223
    1.78
    34.5
    7.17
    70.42
    K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定)
    46
    6.5
    42.33
    2.17
    70.72
    K068-2 関節鏡下半月板切除術
    34
    1.47
    10.59
    0
    64.18

    整形外科の手術件数は人工関節置換術が最も多く、平成27年度の内訳としては股114件、膝108件、肩1件です。なおこれは1回の入院で両側(右と左)をした場合を1件と集計しているため、実際の症例数はこれよりも多いです。人工関節置換術は変形した関節をセラミックやポリエチレンでできた人工関節に入れ替えることで痛みの原因となっている部分を取り、歩行能力を回復する手術です。当院ではMIS(最小侵襲手術)で行っております。第2位の脊椎固定術は神経を圧迫して腰痛の原因となっている部分に、患者さん自身の骨(自家骨)や人工骨、スクリューなどを使用して脊椎の安定性を高めることで下肢の痺れや痛みの減少を図る手術です。全身麻酔下で行われます。第3位の半月板切除術は痛んだ半月板を鏡視下でとる手術です。

    小児科

    集計対象手術0件のため掲載無し。

    産婦人科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢
    K8654 子宮脱手術(腟壁形成手術及び子宮全摘術)(腟式、腹式)
    31
    1.35
    11.32
    0
    69.55
    K877 子宮全摘術
    23
    1.61
    12.78
    0
    47.91
    K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡)
    13
    1.15
    8.15
    0
    52

    産婦人科で最も多い手術は、更年期以降の女性に多くみられる子宮脱手術(子宮全摘術及び膣壁形成手術)です。本来の位置から下垂して膣から外に出ている子宮を摘出し、伸びてしまった膣を一部切除し縫い縮める手術で、術後10日程度で退院になります。
    続いて、子宮筋腫等に対する子宮全摘術、卵巣腫瘍等に対する子宮附属器腫瘍摘出術(腹腔鏡によるもの)が多くなっています。

    耳鼻咽喉科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢
    K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術)
    12
    0.92
    8.67
    0
    66.08
    K368 扁桃周囲膿瘍切開術
    11
    0.45
    7.55
    0
    40.64
    K309 鼓膜(排液_換気)チューブ挿入術

    耳鼻咽喉科で最も多い手術は慢性副鼻腔炎に対する手術です。この手術は、内視鏡を用い鼻内から各副鼻腔に到達し、副鼻腔を開放する手術です。
    また、次いで多いのは慢性の扁桃炎に関する手術となっています。

    眼科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢
    K2821ロ 水晶体再建術眼内レンズを挿入する場合その他のもの
    97
    0
    1
    0
    75.62

    眼科では水晶体再建術(白内障手術)を行っています。
    白内障は、加齢や糖尿病などのために目の中の水晶体(カメラで例えるとレンズ)が濁り、そのために光が目の中に入りにくく、視力の低下が起こります。水晶体再建術は濁った水晶体を取り除いて、眼内レンズに置き換えることで視力の回復を図る手術です。
    手術は局所麻酔で行われ、1泊2日で退院となります。

    皮膚科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢
    K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)
    K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)長径6cm以上

    皮膚悪性腫瘍切除術の症例が最も多くなっています。腫瘍の部位や大きさによっては、植皮術や皮弁形成術をあわせて行うこともあります。
    また、次いで良性腫瘍に対する皮膚、皮下腫瘍摘出術の症例が多く、腫瘍の部位や大きさによって類似手術があります。
    いずれの手術もほぼ予定手術であり、入院約1週間後に退院となっています。

    泌尿器科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢
    K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき)
    63
    0.38
    1.02
    0
    56.11
    K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他)
    29
    1.48
    8.17
    3.45
    75.17
    K610-3 内シャント又は外シャント設置術
    19
    2.05
    7.68
    26.32
    73.58

    体外衝撃波腎・尿管結石破砕術は、衝撃波によって尿路結石を砕き、体外へ排出しやすくするための手術です。1泊2日入院の場合が多いです。
    膀胱悪性腫瘍手術は、手術用内視鏡を用いて、膀胱腫瘍を切除する治療のことです。切除した腫瘍は病理組織検査に提出し、性質などを調べます。
    内シャント造設術は、腎臓病の進行により腎臓の働きが低下し、血液透析での治療が必要となった場合に、腕の動脈を静脈につなぎ合わせ、穿刺のしやすい静脈に血液をたくさん流すことができる血管を造る手術です。

    脳神経外科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢
    K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術
    11
    4.45
    32.55
    0
    82
    K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所)
    K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)

    脳神経外科で最も多い手術は慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術です。比較的高齢の方に多く、頭部外傷などにより脳内に血が溜まり、歩行障害や言語障害の症状が出現する慢性硬膜下血腫という疾患に対する手術です。小さな穿孔で硬膜下に溜まった血腫を吸引し、洗浄除去します。
    2番目に多い手術は脳動脈瘤頚部クリッピング(1箇所)です。脳動脈瘤の破裂を防ぐために、クリップを使い瘤内に血液を流さないようにする手術です。
    3番目に多い手術は中心静脈栄養用植込型カテーテル設置です。重症の方や高齢の方で食事が摂取できない患者さんが、静脈から高カロリー輸液などの栄養を摂取するためにポート(針を刺す場所)を皮下に埋め込む手術です。

    循環器科

    Kコード 名称 患者数 平均
    術前日数
    平均
    術後日数
    転院率 平均年齢
    K5493 経皮的冠動脈ステント留置術その他のもの
    12
    0.25
    4.5
    0
    66.33
    K5972 ペースメーカー移植術経静脈電極の場合
    K5492 経皮的冠動脈ステント留置術不安定狭心症に対するもの

    循環器内科では、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)に対する経皮的冠動脈ステント留置術などの心臓カテーテル治療や、不整脈に対する、ペースメーカー移植術を行っています。心臓カテーテル治療は、腕や足の血管から心臓まで管を通して病変を治療する方法です。「ステント」と呼ばれる網目状の小さな金属性の筒で、狭窄部を血管の内腔側から補強する手術が「経皮的冠動脈ステント留置術」となります。

    その他
    (DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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    DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
    130100 播種性血管内凝固症候群 同一
    異なる
    180010 敗血症 同一
    0.17
    異なる
    0.11
    180035 その他の真菌感染症 同一
    0.09
    異なる
    180040 手術・処置等の合併症 同一
    17
    0.37
    異なる

    医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロになりえないものの少しでも改善すべきものとして重篤な疾患である、播種性血管内凝固症候群(DIC)、敗血症、その他の真菌症、手術処置の合併症について発症率を集計しています。
    当院で診断群分類上17件と最も症例数が多くなっている合併症は透析患者さんのシャント閉塞です。シャントとは血液透析を行う際、十分な血液量が確保できるように、動脈と静脈を体内または体外で直接つなぎ合わせた血管のことです。シャントは圧迫、過度な血圧低下、感染などにより閉塞することがあり、閉塞すると透析が出来なくなります。当院では近くの開業医さんから手術適用となるシャントが閉塞した患者さんの受入を行っているため件数が多くなっています。