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水虫のはなし
梅雨・夏を迎えての水虫対策(皮膚科 赤澤 啓人)
水虫は白癬菌という真菌(カビ)の感染症で、病名としては足白癬といいます。水虫の正体はカビですので高温多湿を好みます。したがって、梅雨時から夏にかけて多く発症あるいは増悪する傾向があります。
ではこの時期、水虫を予防するためにどのようなことに気をつけたらよいのでしょう。まず、蒸れないようにし、毎日足を洗うことが第一です。また、家族に水虫の人がいる場合、トイレのスリッパや風呂の足ふきマットなどはその人専用のものを用意し、感染機会を減らす努力も大切です。
次に、水虫に感染したと思われる場合の対処法です。まず皮膚科を受診しましょう。皮膚科医は足の皮を顕微鏡でみることにより、容易に白癬菌の有無を確認することができます。水虫と思っていても、汗疱(汗のかぶれのようなもの)や湿疹だったりすることはよくあり、誤った治療法で皮疹を増悪させることもあります。素人判断は禁物です。皮膚科医にまかせてください。
水虫の治療法は外用が主体です。クリームを処方されたら毎日毎日塗り続けることが肝心です。治ったと思っていても、後1ヶ月以上塗りましょう。塗り方としては、風呂上がりに塗るのが最も有効です(角質がふやけているから)。石鹸でよく洗った洗った後、水気をしっかりふき取りクリームを塗ります。それでも良くならない場合は、もう一度皮膚科医に相談しましょう。
水虫を治療しないで放っておくと、どんどん悪化するばかりでなく、爪に感染することがあります。爪の水虫(爪白癬)は非常に厄介な代物で、通常の外用だけでは治癒ぜず、内服薬の併用が必要です。そうならないうちに治療することが大切です。
さあみなさん、一緒に水虫を退治しましょう!!