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帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは?

帯状疱疹の原因・症状・治療(皮膚科 中瀬 美穂)

帯状疱疹(「帯状ヘルペス」とも言われます)は片側の神経に沿って帯状に水泡、紅斑と痛みを生じる病気です。疲れたりして体の抵抗力が落ちたときに発症しやすく、また神経痛などの後遺症が残ることがあります。

  1. 原因、きっかけは?
    子供のころにかかった水ぼうそうウィルスは普段は神経節に潜んでいますが、加齢、疲労や他の病気などで抵抗力が落ちてしまうと、ウィルスが再活動し発症します。
  2. 症状は?
    からだの左右どちらか一方に痛み(チクチク、ズキズキ。頭痛、肩こり、腹痛、腰痛のときも)が出ることが多く、次にその部分で神経に沿って赤い斑点と水疱(水ぶくれ)が多発します。躯幹では帯状になります。顔に出来た場合は、眼・耳の症状を伴うこともあり、注意が必要です。通常、これらの症状は1ヶ月以内でおさまりますが、時に神経痛が残り、帯状疱疹後神経痛とよばれます。
  3. 治療法は?
    無理せずに安静にすることは一番大事です。ウィルスの活動を抑える点滴、内服、外用などを早期に開始することも重要です。痛みに対しては消炎鎮痛剤も使います。
    手遅れになると急性期の痛み、皮膚症状がひどくなるばかりか、活性化したウィルスにより神経のキズがひどくなり、後で神経痛を残すことが多いといわれています。

帯状疱疹は大人では比較的よくみられる病気です。神経痛などの後遺症を残さないためにも、早期に治療開始することが重要です。気になる症状が出れば、早めに皮膚科を受診されることをおすすめいたします。

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