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自家培養軟骨移植術について
(整形外科 安藤 健夫)
軟骨のはたらき
「関節軟骨は、膝の動きを滑らかにしたり、膝にかかる負担をやわらげるクッションの役割を果たしています。軟骨組織には血管がなく、傷を治すための有効な細胞が少ないため、事故やスポーツで軟骨が欠けたり、剥がれてしまうと、自然に治癒するのは難しいと考えられています。
軟骨疾患に対する治療
欠けた軟骨の治療法の中で、近年注目をされているのが「自家培養軟骨移植術」です。
外傷性軟骨欠損または離断性骨軟骨炎で欠けた軟骨の面積が4cm2以上の患者さまは公的保険診療にて治療を受けることができます。
自家培養軟骨移植術はどの病院でも受けられる治療ではありません。医師基準、施設基準を満たした病院でのみ受けられる治療法で、全国でも230施設程(2016年5月末時点)です。
当院ではいち早く自家培養軟骨移植術を行うための施設基準を取得しています。 膝の軟骨は治療できる時代です。原因のわからない膝の痛みでお悩みの方は一度当院までご相談ください。
移植術
患者さんご自身の軟骨組織を少量採取。
(関節鏡での手術)
アテロコラーゲン(コラーゲンの一種)と混ぜて培養し、「自家培養軟骨」を作製。
自家培養軟骨を軟骨が欠けたところに移植。
移植した自家培養軟骨がはずれないように脛骨から取った「骨膜」でふたをして縫合。
自家培養軟骨
「ジャック」
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